秋篠宮さまの誕生日のお言葉「長女のことはお答を控えることにいたします」への宮内庁からの反応

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自分でやってみました

 そもそもこの書籍については出版直後に、「皇嗣(こうし)として、利害がかち合う可能性がある現在進行形の事柄について語ることは芳しくないのではないか」との意見が宮内庁内からあがったこともあった。

 この点は、今回の会見で秋篠宮さまが触れられた「皇室の情報発信」や「バッシングへの対応」ともつながっていると言えるだろう。

 昨年の会見で秋篠宮さまは、《バッシングとも取れる報道に反論するには一定の基準を設けることも必要》と述べられている。

 一方で今回の会見では、実際の記事をサンプルに《どれくらい事実と異なることが書かれているかというのを自分でやってみました》という。

 そのファクトチェックの結果として、《やはりかなりの労力を費やさないといけないことがよく分かりました》《基準を作って何かそれに対して意見を言うということはですね、なかなか難しいなと思っておりますし、これは引き続き検討していく課題なのかなと思っております》と続けられた。

うまくコミュニケーションが

 また、「情報発信」については、《皇室のことの発信という点で言えば、やはり間接的でない方がストレートに伝わると、私は思います》と考えを示されたものの、《今現在、皇族のうちの誰かが個人のアカウントで発信しているかどうかということは私は知りませんけれども、恐らく私はやらないと思いますが》と述べられている。

「皇室の情報発信強化のことはすでに報じられており、バッシングについては自ら去年言及されたものです。”ある程度、時間が経過している割に物事が進んだようにはうかがえず、殿下と宮内庁とがうまくコミュニケーションが取れていないという印象を与えてしまっている”と自らを省みるように語る職員がいました」(同)

 これに加えて、前掲書籍に絡めて、

「”殿下にSNSで発信をしてほしいというわけではないが、ジャーナリストが出版した本には肉声がしっかり掲載されているのに、今回の私はやらないと思う発言とのギャップをどう考えたらよいのか”といった戸惑いの声もあがっていましたね」(同)

 もちろん、眞子さんの質問について回答を控えられた姿勢を評価する声もないわけではなかった。おしなべて昨年同様、「秋篠宮さまの苦悩」がにじみ出た会見だったと言えるだろうか。

デイリー新潮編集部

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