ジャニーズを辞めるとテレビに出にくくなる本当の理由

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元SMAPの稲垣、草なぎ、香取の場合

 稲垣、草なぎ、香取の場合、退所後の民放連続ドラマへの出演は僅か。香取が主演したテレビ東京「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」(2021年)のみである。

 草なぎは来年1月期の関西テレビ(フジテレビ系)の連ドラで、退所後初めて民放の連ドラに登場する。作品は「銭の戦争」(2015年)「嘘の戦争」(2017年)に続く復讐シリーズの新作で主演だ。稲垣の民放連ドラ出演はまだない。

 3人ともEテレを含めたNHKにはよく出る。これは飯島氏とNHKクリエイターセンター(旧制作局)のパイプの太さの表れでもある。

 ジャニーズ事務所時代から飯島氏はNHKの制作者を大切にした。例えば2011年に「プロフェッショナル 仕事の流儀」など歌番組やドラマ以外の番組にもSMAPを出演させた。地道な各部署まわりも怠らなかったことで知られる。

 また、NHKはジャニーズ事務所の現役組が登場している番組が民放と比べると、はるかに少ない。同事務所の現役組と稲垣ら3人の共演NGで、問題が生じる可能性は低い。さらに民放とNHKでは芸能プロの向き合い方も違うという。

「連続テレビ小説や大河ドラマ、紅白歌合戦など国民的番組がある公共放送なので、芸能プロは民放がお願いして呑んでくれないことでもNHKの依頼なら受けてくれる。NHKは別物」(同・民放幹部)

 山下智久(37)は2020年の独立後、民放連ドラがない。それでも今年4月から6月までNHK「正直不動産」に主演した。やはり「NHKは別物」の法則が発動された。

 元光GENJIの諸星和己の場合、1995年の個人事務所の設立前から、ある民放首脳に我が子のように可愛がられていた。それでもテレビ出演は極端に減った。首脳であろうが、一存で番組出演を決めることは出来ないし、共演者探しに苦労する状態だと出演を依頼する側は二の足を踏む。

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