山際大臣、支援者への説明会から直前逃亡 「辞めろ」コールを恐れて

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 彼の頭の中に「引き際の美学」という言葉はないようだ。内閣支持率が3割台となり、息も絶え絶えな岸田政権の足を引っ張る山際大志郎経済再生相(54)。今度は「辞めろ」コールを恐れて地元支援者への説明会から逃亡したのだという。

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 会見が行われる度に“確認”される新たな事実。今月7日、山際大臣は会見で、かねて指摘されていた統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の関連団体「世界平和連合」の関係者が事務所を出入りしていた件について、事実だと認めた。

 本誌(「週刊新潮」)10月13日号で、山際事務所の選挙スタッフに警視庁公安部が監視していた信者がおり、世界平和連合神奈川県連合会の事務局長も出入りしていたことを報じたが、それを裏付ける格好となった。

 いまや大臣は、政界随一の「統一教会の申し子」と言って差し支えないだろう。

 政治部デスクが言う。

「毎回の会見で統一教会との新たな接点が明るみに出ることに自民党内でも呆れる声が多数です。口さがない議員は“もうお辞めになっては”ささやいています」

支援組織への説明会が延期に

 そうした声は当然、地元の川崎市にも広がっている。

「山際さんは会見で統一教会関連の会合について“出席したと考えるのが自然だ”などと話しているけど、自分で解説者じみたことを言っちゃいけないですよ」

 と苦言を呈するのは、地元で活動する古参の支援者だ。

「彼の会見への憤りは地元の人だったら誰しも抱くのではないでしょうか。まずは世間を騒がせているのだから、おわびすべきです」

 実は今月、一連の騒動について、山際大臣から地元の支援組織「大志会」に対する説明会が予定されていた。

 地元政界関係者によれば、

「大志会は後援会というほどではないのですが、地元の県議が作った山際さんを支援する組織です。山際さんは2009年の民主党への政権交代選挙で落選した際に後援会の幹部が全員辞めてしまい、後援会が事実上解散していました。その状況を見かねた地元の県議が自身の支援者を丸ごと入らせる形で、16年に作ったのです」

 説明会は大志会の拡大役員会という形で、10日の15時、川崎市内のホテルの会議室で行われる予定だった。

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