ロッテ「井口資仁監督」電撃退任のカゲに「2人の女性」 佐々木朗希「恩師」の左遷も命取りに

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十年来の「井口VSサブロー」

 井口監督はもともと、ダイエー時代から旧知の瀬戸山隆三氏がロッテ社長だった08年オフ、将来の監督手形を切られ、メジャーから日本球界復帰を果たした。既にチームには大村三郎氏(現楽天ファームディレクター)率いる生え抜き勢による「サブロー派」なるものが存在していたが、瀬戸山氏を後ろ盾に元ダイエー選手中心の「井口派」が拡大した。

 そして2人は10年オフ、関係悪化が決定的になる。

「サブローは選手会長として裏方さんの待遇改善などを要望していたことで瀬戸山さんらフロントと対立した。11年途中には巨人へ、選手会長のトレードという異常事態になった。瀬戸山さんと蜜月の井口監督との間にはしこりが残った」(同スタッフ)

 瀬戸山氏は11年9月に球団社長を辞任した。直後に入れ替わるように、サブロー氏はロッテに復帰。短期間での異例の出戻りにも、オーナー夫人の意向があったとされる。

 井口氏はその後もロッテでプレーを続け、13年には日米通算2000安打を達成。重光オーナーと同じ青学大という縁もあり、17年シーズン限りでの現役引退と同時に監督就任に至った。森脇浩司ヘッドコーチ、鳥越裕介2軍監督、的場直樹コーチ…、首脳陣もやはりダイエー人脈で固めていった。

 一方でサブロー氏は16年限りでの引退後、ロッテ球団に数年在籍した後、20年から楽天でファームディレクターを務めている。

「(夫人は)里崎(智也)らと比べても特にサブローを可愛がっていた。サブローはゼネラルマネジャーに就任する夢があり、いずれ帰ってくると言われている。重光家は、井口監督ではダイエーのカラーが濃いため、いつかはサブローを中心にした生え抜き組中心の球団に戻そうとしているはず。井口監督がコーチ陣刷新を受け入れずに辞めることになってもやむを得ないというスタンスで、難題を突き付けたのだろう。辞任に追い込んだ解任のように見える」との本社関係者の言葉が井口監督の電撃退任の真相を言い当てている。

デイリー新潮編集部

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