美川憲一が独白「明菜に紅白に出てほしい」 30年前に出演を打診した秘話も

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矢沢永吉と中森明菜

「このうち、可能性が高いといわれているのが、キャロルのメインボーカルだった矢沢永吉。先のCPに太いパイプがあるそうです」

 永ちゃんの10年振りの出場となれば、これもまた話題を集めそう。

「この中のメンバーでいえば、視聴率に結びつきそうなのはやっぱり明菜ちゃんでしょうね」

 とは『紅白歌合戦 ウラ話』などの著書がある、作家の合田道人氏。

「出れば、彼女が空白期間にどのように年を重ねてきたかがわかる。加えて昨年は娘の神田沙也加さんの不幸で出場辞退した(松田)聖子ちゃんが出たなら、同じ80年代を席巻した二人のアイドルを擁し、紅組は勝利に近づくでしょう」

 また、

「周年歌手もいいですが、それとは別に今年、引退表明をした大御所歌手も多い。吉田拓郎さん、小椋佳さん、加山雄三さん……。こうした方々が紅白でラストを飾ってくれたら素晴らしいですね」

 一方で、

「紅白の基本はその年に話題になった歌手を出すことにあると思う。あまりやり過ぎて懐メロ番組にしないでほしい」

 と注文も付けるのである。

美川憲一も「明菜には確かに出てほしい」

「明菜には確かに出てほしいと思う」

 と述べるのは、紅白の顔として長年活躍してきた、歌手の美川憲一。

「もう30年ぐらい前になるかしら。NHKの知り合いのプロデューサーに、明菜に紅白に出てほしいと打診してくれないかと頼まれたことがあります。二人きりの会食の場で“どう?”と聞いてみたら“う~ん”と悩んでいたけれど、結局、その時は駄目でしたね」

 と秘話も明かしてくれるのだ。

 美川が続ける。

「聖子も確かに出てほしいわね。大みそかに家族そろって紅白を見るという時代ではなくなってしまったけど、高齢者世代は楽しみにしている番組のはず。その意味では周年歌手の起用は妙案ではないかしら。あるいは全世代に届けるのは難しいから、1部は若年視聴者向け、2部は高齢者向けの作りにしてもいいかもしれない……」

 ちなみにご自身の出場に関しては、

「いや声がかからないでしょう。かかったとしても、私、幸ちゃん(小林幸子)との衣装対決のイメージがあるから中途半端に出ても面白くないじゃない。また衣装合戦? それはないでしょ……」

 どうなる今年の紅白。11月の出場歌手発表まで、残り2カ月、ドタバタは続きそうである。

週刊新潮 2022年10月6日号掲載

ワイド特集「「女にはワケがある」より

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