統一教会・勅使河原氏によるマスコミへの“逆襲” 弁護士は「会見はうそばかり。1家族につき183万円の献金ノルマが」

国内 社会

  • ブックマーク

Advertisement

反転攻勢役?

 その勅使河原氏、9月22日の会見ではこんな発言を。

「私の認識では霊感商法というのは1件もないはずです。2009年以降は。にもかかわらず、あたかも家庭連合(旧統一教会)が毎年、1500件前後の被害を引き続き出しているような印象を与えるような記事は誠に遺憾であります」

 何のことはない。改革を担うというよりは、報道へのけん制がお役目らしい。

 実際、反攻を企図してか、いや、窮鼠猫をかむというべきか、教会の対メディア攻勢は先鋭化している。8月末、日テレ系「24時間テレビ」のボランティアに教会の女性信者が関わってきたと自ら公表。テレビも我々と仲間ではないかと“逆ギレ”してみせたのだ。

 そしてつい先日、本誌(「週刊新潮」))にも「公開質問状」が届いた。

〈家庭連合は「反社会的団体(反社会的勢力)」に当てはまると考えますか〉

 などと問う内容である。

来年5月までに1家族183万円の献金ノルマが

 前出の山口弁護士が言う。

「公開質問状は他のメディアにも送られており、私も目を通しました。そこには、勅使河原氏の会見での発言と同じく“国会議員に申し訳なかった”という一節があるのみで、彼らが一番に求められている、霊感商法被害者への言及や謝罪などは一切ありません」

 ご都合主義的なのである。

「また最近、元信者の女性に体験を語ってもらったところ、彼女は09年以降も団体名を隠して勧誘を続け、霊感商法も行っていたと明言。勅使河原氏の会見はうそばかりで、彼は過度の献金が行われないよう指導を徹底するとも言いましたが、あれとて欺瞞です。来年5月までに、1家族につき183万円の献金をせよとのノルマが全信者に課せられているんですから」(同)

 勅使河原氏は山崎と破局後、合同結婚式で今の妻と結ばれた。彼女の母親は言葉少なだ。
「結婚して家を出てから娘とは20年以上、一切会っていませんし、電話でも話していません。(勅使河原氏が会見を開いたことについては)関係ないから……」

 改革を謳うポストへの起用は逆効果ではなかったか。

週刊新潮 2022年10月6日号掲載

特集「『国葬“後始末”解散』への火種」より

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。