1部屋280億円のうわさも! 超高級マンション・アマンレジデンス東京は一体誰が買う?

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 2023年3月、東京・港区に日本一高いビルが竣工する。今のところ「虎ノ門・麻布台プロジェクト」のA街区と呼ばれているが、現地を訪れると、すでに天を突くような摩天楼が周囲を圧倒している。その54階~64階(最上階)に入るのが、「アマンレジデンス東京」だ。

「アマンは正価で1泊10万円は下らないラグジュアリーホテルを世界中で展開し、日本では東京・大手町と京都、伊勢志摩の3カ所にホテルがあります。最近ではハイクラスのマンション事業も手掛けていて、『アマンレジデンス東京』も分譲することになったわけです」(不動産関係者)

 ビルの開発を主導する森ビルによると、レジデンスは91戸で居住者専用のスパ(1400平方メートル)も併設される。ところが肝心の値段は明らかにされていない。周辺を探してみたがモデルルームもない。「一般向け」に売る予定はないからだ。

 とはいえ、人の口に戸は立てられないもの。今年に入ってエイベックスの松浦勝人会長が動画上で、アマンレジデンス東京を取り上げ「一番高いところのマンションでいくらすると思います? 200億円ですよ」と明かすなど、仰天の値段になることが分かってきた。

昨年誕生した67億円の部屋の約4倍

だが、実際にはさらに高いともいわれている。

「現在、不動産業界に流れている情報によると、アマンレジデンス東京は安い部屋で数十億円から。最上階のペントハウスは1500平方メートルの広さで価格は2億ドルになるとのことです。つまり、約280億円です」(同)

 昨年、渋谷区の原宿にできた「マーク表参道ONE」の一番高い部屋が67億6千万円と、それまでの記録を塗り替えて世間を驚かせたが、事実ならその約4倍の値段である。一体、誰が買うのか。

 不動産コンサルタントの森島義博氏が言うのだ。

「その価格だと坪6千万円を超えることになります。誰が買うかより、何の用途に使われるのかを考えた方がいい。例えば外国政府の駐日大使館。裕福な国なら支払えない額ではありません。ルクセンブルクも都心のコンドミニアムを大使館にしていますから」

 アマンレジデンス東京のペントハウスは、すぐそばの東京タワーの先端とほぼ同じ高さ。来年の今頃は誰かが下界を見下ろしているに違いない。

週刊新潮 2022年9月29日号掲載

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