ソウルで行われた旧統一教会“抗議デモ”を韓国メディアは完全スルー 元信者が語る「日本との違い」

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去るもの追わず

 だから、教団が日本で行ってきたような霊感商法を韓国人相手にやろうと思えば、瞬く間に社会から“抹殺”されてしまうというのだ。

「あらゆる法を適用され活動停止状態に追い込まれるに決まっています。僕が統一教会の教会に通っていた時も、多額な献金を求められたことはありません。大学生だったから小遣いから気持ち程度の寄付をしていました」

 結局、この男性は半年くらいで教団の教えに違和感を抱き脱会した。プロテスタントだった彼は文鮮明を神のように崇める教えがどうしても受け入れ難く、当時騒がれていた合同結婚式に対する違和感もあったからだ。

 脱会するのも簡単。「連絡を絶っただけ」。去るもの追わずだったという。日本で家族が命がけで奪還騒動を繰り広げてきたのとはえらい違いである。

「合わなかったらチェンジできる」

 男性は脱会後の30年間、統一教会のことなどほぼ忘れて生きてきたという。「あれ以来、教団施設の看板や信者に出くわしことなどない」とも語る。

「私が教会に通い始めたのは日本人女性からの勧誘でした。彼女は異国から一人でやってきたのにもかかわらず幸せそうで、合同結婚式について尋ねると『どうしても合わなかったらチェンジできるんだよ』と語っていました。日本のニュースサイトを通してデモのことを知り、写真の中に彼女の姿を探してしまいました」

 日本が上を下への大騒ぎをしているというのに発祥の地では他人事扱いというも……。複雑な思いを抱く日本人も多いだろう。

デイリー新潮編集部

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