千葉真一「一周忌」で再燃した“宗教問題” 明かされた日蓮正宗の「御本尊」と「御授戒文」の波紋

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「御授戒」と「御本尊下付願」の証書

 千葉の帰依を証明するものとして、自筆での署名が入った2019年3月11日付の<御授戒>と、同年12月20日付の<御本尊下付願>という書類が存在する。

 御授戒とは日蓮正宗へ入信するための儀式を受けたことを示すものであり、御本尊は「日蓮正宗の場合、南無妙法蓮華経のお経が書かれた“掛け軸”を指す」(同宗関係者)という。その御本尊を納めた仏壇はいまも千葉の君津の自宅に置かれたままであり、それには理由があるとも。

「御本尊は大願寺が千葉さん個人に授けたものであり、他人に譲渡することなどは禁じられています。そのため千葉さんの遺品からも除外された経緯がある。これまでは躊躇ってきましたが、千葉さんの遺志を知ってもらうために御授戒と御本尊下付願の公開を考えています」(同)

 千葉が生前、業務委託していた所属事務所で、前出の偲ぶ会を主催した「アストライア」代表の鈴木哲也氏にこの件を訊ねると、

「“なぜ、今さら……”という思いが拭えません。私はその書類を目にしたことがないので、真偽の判断のしようがない。真意を測りかねると同時に理解に苦しみますが、樹里さんら遺族の意向をまたも無視しようというのでしょうか」

 と困惑を隠さなかった。

 千葉の遺志と遺族の想いの距離を埋める術はあるのか。

デイリー新潮編集部

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