ソフトバンク機密漏洩事件でわかったロシア通商代表部の闇 元公安警察官の証言

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 日本の公安警察は、アメリカのCIA(中央情報局)やFBI(連邦捜査局)のように華々しくドラマや映画に登場することもなく、その諜報活動は一般にはほとんど知られていない。警視庁に入庁以後、公安畑を十数年歩き、数年前に退職。昨年9月に『警視庁公安部外事課』(光文社)を出版した勝丸円覚氏に、“スパイの巣窟”と言われるロシアの通商代表部について聞いた。

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 2020年1月25日、警視庁公安部はソフトバンクの機密情報を不正に取得し、在日ロシア通商代表部のアントン・カリニン代表代理(当時52)に渡していた疑いで、同社の部長だったA(当時48)を不正競争防止法違反で逮捕した。...

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