今故障したら地獄「エアコン」 電気代を抑える「風向き」は? ダイキンに聞いた

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「内部クリーン」の錯覚に注意

“エアコンスプレー”など、近ごろは自分でエアコンを掃除するための商品が売られている。しかしながら、素人が安易に使って火事を起こしたのでは割に合わない。「餅は餅屋」であり、プロに任せるべきなのだろう。

「フィルター掃除と異なり、業者さんに依頼するクリーニングの頻度は、特に設けておりません。フィルターを外した時に汚れを確認したとか、使っているとカビの嫌な臭いを感じたとか、そういう状態になった際にはクリーニングしていただくことをお勧めします」(同・広報グループ)

 なぜエアコンがカビ臭くなるのかと言えば、熱交換器に結露が生じるからだ。暑い空気を吸い込み冷たくするため、夏の冷たいグラスと同じように水滴が発生する。

 空気を吸う際、エアコンにはホコリが侵入してくることもある。湿度とホコリはカビの好物であり、熱交換器は繁殖に理想的な環境なのだ。

「カビの繁殖を抑制するため、エアコンには『内部クリーン』という機能が付いています。冷房が停止すると送風または暖房運転を行って熱交換器を乾燥させます。ところが、その際にファンが回り続けたりすることから、『消したはずなのに、何でまだ動いているんだ』と内部クリーンを停止させてしまう方がいます。カビ発生のリスクが上昇しますので、注意をお願いします」(同・広報グループ)

風向きは水平

 熱交換器が奪い取った熱は室外機から排出される。そのため、室外機でも気をつけるべきポイントがある。

「室外機の前面、側面、背面にモノが置いてあると、エアコンの性能が充分に発揮できません。四方に充分な隙間があるようにしてください」(同・広報グループ)

 室外機の上にモノを置くのは、落下のリスクがあるのは言うまでもない。

「ちなみに電気代が心配だという方は、風向きを水平にしてください。暖かい空気は上へ、涼しい空気は下に向かいます。その際、空気の流れが水平だと室内の温度のムラを抑えやすく、エアコンのセンサーが室温を正確に判断しやすくなります。快適性を維持しながら、なおかつ電気代を抑えたいという方にはお勧めです」(同・広報グループ)

デイリー新潮編集部

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