64歳になる「原監督」仮にBクラスで終了でも超長期政権となる可能性も 山口オーナーが監督交代に消極的な理由とは?

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実績と強靭なメンタリティ

 しかしながら、山口オーナーを筆頭とした読売新聞グループ本社ならびに球団の上層部は阿部コーチら他の監督候補者への政権移行について、未だ「時期尚早」と踏んでいる様子だ。これだけ原体制が長期にわたっているにもかかわらず。

「次期監督候補に挙げられているとはいえ、今の段階で阿部、あるいは元木、桑田、もしくは由伸氏に対する指揮官の資質としての評価は、山口オーナーだけでなく他の上層部の間でも正直に言って高くない。何だかんだと言われながら長期政権を維持し、結果も出している原監督の実績と強靭なメンタリティとは天と地ほどの差があり、彼ら4人の候補ではまだまだその足元にすら及ばないとみている。それならば今後もしばらく続く原イズムにどっぷりと浸かって帝王学を身につけた次期監督候補者に28年シーズン終了後、バトンを渡す。それが『ベストなシナリオ』と山口オーナーら上層部は考えているようだ」(前出の読売新聞グループ本社関係者)

 すでに原監督は巨人の歴代監督の中で勝利数、在任年数でも通算ながら川上哲治氏を抜いて単独トップに立っている。一体どこまで記録を伸ばしていくのだろうか。2028年には70歳を迎えることになる。

 G党の間でも原体制にマンネリズムを感じている人は少なくないだけに、もし上層部の意向通りに第3次政権が10年続くことになればハレーションも起こりそうだ。

デイリー新潮編集部

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