山上容疑者の母「信仰は続けたい」 妹が事件後に漏らした“本音”とは

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兄、妹のために自殺未遂

 安倍元総理の銃殺事件から10日余りが経過した。背景にあったのは、山上徹也容疑者(41)の母親の統一教会(現・世界平和統一家庭連合)への傾倒。当の母親は事件後、近しい知人に「信仰は続けたい」と語っているという。

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 山上容疑者の伯父によると、母親は夫の自殺と、息子(山上容疑者の兄)が6歳の時に小児がんになったことを機に、統一教会に入信。その後、夫の死亡保険金などを含め、1億円以上を献金してきた。結果、「(山上容疑者は)大学は入学金や学費の問題があって、断念せなあかんかった」(山上容疑者の伯父)という。

 高校卒業後、任期制自衛官として2002年に海上自衛隊の佐世保教育隊に入隊した山上容疑者は、05年1月、自殺未遂を起こしているが、

「統一教会が原因で兄と妹の生活まで困窮している。そこで、自分が自殺して保険金を渡そうと考えたというわけです。本人からそう聞きました」(同)

「信仰は続けたい」

 山上容疑者を自殺未遂、そして今回の凶行へ追い込んだ母親は、いま何を思うのか。17日朝に電話を受けた、彼女と親しい統一教会の関係者が声を潜めて言う。

「母親は安倍さんのご家族に謝罪したいとは話していましたが、一方で、息子さんがこれだけ重大な事件を起こしたのに、教会の批判は一切、口にしていません。事件後も“私の至らなさで、こんなことになってしまった。でも、信仰は続けたい”と言っています」

 なおも信仰を捨てていないあたり、問題の根深さを感じさせる。一方で、山上容疑者の妹に遭遇した知人は、こう打ち明けられたという。

「もう4年くらい会ってないし、一緒に住んでもおらんから、事件起こしたとか言われても、知らん」

 7月21日発売の「週刊新潮」では、山上容疑者が統一教会を批判するルポライターに送っていた手紙、伯父への取材などから、彼を凶行に走らせた背景について詳報する。

週刊新潮 2022年7月28日号掲載

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