元は取れる? 22億円を競走馬につぎ込んだ“ウマ娘”「藤田晋」の皮算用

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 世界有数の競走馬のせり市場として知られる「セレクトセール」が、7月11日、12日の2日間にわたって、北海道・苫小牧市で開かれた。落札された馬は447頭、総売上は257億円と、過去最高金額を更新。そして今年も昨年に引き続き、サイバーエージェントの藤田晋社長が、高額落札を連発していた――。

去年同様の爆買い

 競馬記者が言う。

「藤田社長は、1日目の1歳馬のセッションで、フォースタークルックの2021(父ドゥラメンテ)を2億、コーステッドの2021を2億1000万など、計9頭、総額11億円超をお買い上げ。さらに翌日の当歳馬のセッションでも、マニーズオンシャーロットの2022(父ロードカナロア)を1億6000万円で落札するなど、9頭を購入し、10億円超え。蓋を開けてみると、2日間で18頭、22億6000万円の爆買いとなりました」

 藤田氏は2021年に馬主としてデビューし、昨年のセレクトセールでも計18頭、計23億円をお買い上げし、話題となったばかり。ということは、すでに46億円 を競争馬に注ぎ込んでいるのだが、

「昨年デビューした5頭は全て勝ち上がりましたし、さらにそのうちの1頭(ジャングロ号)は、ニュージーランドT(GII)を制覇。馬主デビューからわずか8ヶ月で重賞を勝つという、前代未聞の快挙を成し遂げました」

 さすが、巨額を投じた甲斐あってか、滑り出しは上々のようだが、元は取れたかというと、

「これまでの通算獲得賞金は、先ほどの重賞勝利分も含めて、1億7000万円ほど。投資金額には遠く及びません。まだデビューしていない馬が大半ですし、藤田さんも馬主歴は2年目。所有馬の本格的な活躍はこれからとは思いますが、獲得賞金が購入額を上回るというのは、なかなか難しいのではないでしょうか」

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