辻元清美、中条きよし、水道橋博士は? ガーシーのライバルは福島瑞穂…「参院選注目候補」10人の当落予想

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 第26回参院選は7月10日に投開票が行われる。世論調査や取材などを元に、全国紙や通信社の「序盤情勢」が出揃った。全紙が自民党の優勢を伝えている。その中から、朝日新聞と読売新聞の見出しをご紹介しよう。

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◆比例投票先 自民36% 参院選 維新10%、立民8% 本社序盤世論調査(読売新聞・6月24日)

◆自公、改選過半数の勢い 野党、1人区ふるわず 序盤情勢、朝日新聞社調査 参院選(朝日新聞・同)

 担当記者が言う。

「毎日新聞や産経新聞、共同通信の序盤情勢も、ほぼ同じ傾向です。自民党と公明党の与党は安定した支持を集め、立憲民主党は苦戦。日本維新の会は“台風の目”となるかが注目されており、政権批判票の受け皿になるかどうかが焦点です。他は、国民民主党、れいわ新選組、共産党が議席を確保。また毎日新聞は《社民党、NHK党、政治団体の参政党は比例代表での議席獲得の可能性がある》と報じました」

 参院選の特徴に、比例区は「非拘束名簿式比例代表制」で実施されることがある。

 衆院選の比例区は「拘束名簿式比例代表制」のため、政党名を記入して投票する。一方、参院選の比例区は、政党名だけでなく候補者名でも投票できる。

「そのため参院選の比例区では、全国的な知名度を誇る候補者が強い傾向を示すのです。結果、いわゆる“タレント候補”が各党から乱立することになります。批判的に見る有権者もいるとはいえ、知名度を背景に勝利する候補も少なくありません」(同・記者)

立憲と維新

 苦戦が伝えられる立憲民主党で一番の注目候補と言えば、辻元清美氏(62)だろう。

「辻本さんは1996年から衆議院議員として当選を重ねてきました。2002年に議席を失いますが、これは秘書給与流用事件で議員辞職したためで、落選したわけではありません。実際、2005年の衆院選では返り咲きを果たしました」(同・記者)

 だが2021年の衆院選では、維新の新人・池下卓氏(47)に小選挙区制(大阪10区)で敗北。比例復活も果たせないという完敗だった。

「今回の参院選で辻元さんは鞍替えを行い、比例区で出馬しました。衆院選で惨敗した辻本さんの“実力”に注目が集まっていますが、結論から言えば比例上位での当選が視野に入っています。さすがの知名度と言わざるを得ません」(同・記者)

 立民とは対照的に、維新の議席増を予想する専門家もいる。維新の著名人候補は、どのような情勢なのだろうか。

 維新から比例区で出馬した新人候補のうち知名度が高いと見られるのは、

◆元東京都知事で作家の猪瀬直樹氏(75)
◆スポーツライターで埼玉県知事選に出馬した経験を持つ青島健太氏(64)
◆歌手で俳優の中条きよし氏(76)
◆元陸上競技オリンピック代表でタレントの松野明美氏(54)

──といった人々が該当するだろう。

「維新は比例区で8議席くらいは獲得する見込みです。猪瀬さん、青島さん、中条さんはさすがの知名度で、序盤の“スタートダッシュ”に成功しています。松野さんが3人を追う展開となっていますが、それでも今のところは当選圏内と目されています」(同・記者)

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