大阪公立大「白い巨塔」で覇権争い “病巣”は「維新の下僕」理事長 附属病院トップの不在続く
人事壟断
「日本維新の会」が府と市の二重行政打破をお題目に掲げた「都構想」。その一環として、大阪府立大と大阪市立大が統合し、今年4月、大阪公立大学が開学した。華々しい幕開けを迎えたにもかかわらず、附属病院の病院長不在という異常事態に陥っている。その裏には、小説『白い巨塔』さながらの覇権争いがあった。
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「病院長選考会議」が候補に絞り込んだのは、市大で学長を務めた荒川哲男氏だった。荒川氏は「ラジオ大阪」で冠番組を持ち、メディアへの露出も多く、地元では名の知られた存在。しかし、大学を運営する「公立大学法人大阪」の西澤良記(よしき)理事長が「天下り的な人事」だと批判し、荒川氏の病院長任命を拒否したのだ。
荒川氏によると、
「そもそも、私が病院長選への出馬を決意したのは、市大医学部の方々から西澤さんの横暴を食い止めて欲しいとの要請を受けたからです。西澤さんの人事壟断(ろうだん)には目に余るものがありました」
例えば、2016年当時に市大の理事長兼学長だった西澤氏は選考ルールを無視し、教授時代の愛弟子を医学部の教授に任命。さらには、開学に先駆けて19年4月に設立された公立大学法人大阪の理事長に就くと、市大病院の病院長選考にも介入してきたという。
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