4年前の「ひょっこりはん」が最後…一発屋芸人が現れなくなった3つの理由
一発屋芸人が現れなくなった理由
ここ数年のお笑い界は、近年にない盛り上がりを見せていて、どんどん新しい芸人が出てきている。「M-1グランプリ」で活躍したマヂカルラブリー、錦鯉、オズワルド、見取り図、おいでやすこが、ニューヨーク、モグライダー、ランジャタイなどを筆頭に、続々と新しいスターが輩出している。
そんな最近の売れっ子の顔ぶれを見ていると、いわゆる「一発屋芸人」という雰囲気の人がほとんどいないことに気付かされる。「ゲッツ!」のダンディ坂野、「そんなの関係ねえ!」の小島よしおのように、特定のキャラクターやギャグがきっかけで人気に火が付き、どの番組に出てもそれを求められている、という感じの芸人が極端に少ない。
芸人のギャグや決めフレーズが話題になって「新語・流行語大賞」にノミネートされるという機会もめったにない。ここ3年でノミネートされたのは、ぼる塾の田辺智加の「まぁねぇ~」のみである。
個性的な外見と印象に残る決めフレーズを持っていて爆発的な人気を博した芸人というのは、2018年のひょっこりはんを最後に現れていない。そんなひょっこりはんですら、かつての一発屋芸人のレジェンドたちに比べるとやや小粒な印象は否めない。
特定のキャラクターやギャグを売りにして一時期テレビに出まくって、その後いつの間にか最前線から消えていってしまう一発屋芸人というのは、近年のテレビではほとんど見られなくなっている。なぜそんなに減ってしまったのだろうか。
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