「スピードワゴン」小沢に再ブレイクの兆し “あま~い”キザ男が時代を味方につけた理由

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「抱負はない。負けは抱きたくないから」「年齢とか気にするの、ワインだけでよくない?」「1人じゃ夜に勝てる気がしない」……。気取りを覚えるこれらのセリフは、すべてお笑いコンビ「スピードワゴン」の小沢一敬(48)が放った“名言”だ。かつては“ナルシスティック”なイメージが強く、毛嫌いする向きも多かったが、ここ最近、テレビへの露出がやけに増えている。その背景にはイマドキの意外な理由が――。

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 4月8日から小沢がMCを務める新番組「言葉にできない、そんな夜。」(NHK・Eテレ)がスタートした。同番組は文学作品や名曲の歌詞の世界を紐解き、言葉の魅力を伝える“新感覚エンタメ教養番組”。番組ゲストに女優の橋本愛や作家の金原ひとみなど豪華なメンバーが顔を揃えたことでも話題となっている。

「小沢さんは自宅に1000冊の本と3000冊以上の漫画を所蔵するなど、読書家として知られます。Eテレの番組に先駆けて、本への愛を語る『小沢BOOKS』なる番組を3月からネット配信もしている。“知的”な装いをまといながら、上から目線でなく鼻につかないスタイルで、いずれも評判は上々と聞いています」(キー局関係者)

 現在、小沢には各局から出演オファーが届いているといい、業界では「再ブレイクの到来」と言われているそうだ。

 なぜ、テレビ局はいま、こぞって小沢を起用するのか?

非マッチョが追い風に

「若手時代から“ナルシスト”や“ロマンティスト”キャラで売ってきた小沢さんですが、これまでは“キモイ”や“ナヨナヨしている”などと揶揄されることのほうが多かった。けれど最近では、10代の女子中高生から“キモカワ”キャラとして人気を博すようになっています」

 と話すのは、芸能評論家の三杉武氏だ。

 三杉氏によれば、小沢のイメージの反転現象には時代の変化も影響しているという。

「いまはテレビ局も、スポンサーも、“40代前後の女性視聴者”の評価を非常に気にしています。もっとも消費習慣を持っていると考えられているためで、彼女たちにソッポを向かれるのを何より恐れている。そのターゲット層には、マッチョをアピールするような男性タレントよりも、中性的なイメージを持つタレントのほうが受けがいいのです」

 小沢のようにセックスアピールの希薄な男性タレントは女性視聴者に安心感を与えているとか。それはマツコ・デラックスがテレビ界で不動の地位を築いた背景にも通じるという。

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