西島秀俊がラブコメ? 7月期「TBSドラマ」で永野芽郁とダブル主演へ

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ウィル・スミス騒動の反応に「らしい」

 だが、デイリー新潮が4月8日付で報じた通り、人が良いから頼み事を断れない。人気者でイメージも良いからスポンサーが放っておかず、結果的にCMは多い。現在、契約しているのは花王の「メリット」、P&Gの「ファブリーズ」と同「ジョイ」、「キングソフト」、エスビー食品「濃いシチュー」シリーズなどで、男性の役者ではトップクラスの数だ。

 5日午後に行われたアカデミー賞国際長編映画賞受賞の凱旋会見でも控え目だった。ウィル・スミス(53)の平手打ち騒動について取材陣から問われると、「見逃しました」と答えた。

「たまたまあの時、トイレとかに行って、外にいて」(西島)

 騒動は帰国後まで知らなかったそうだ。この言葉について前出のドラマ制作会社スタッフは「西島さんらしいなぁと思った」と語る。

「本当にトイレに行っていたのでしょうか。見ていてもウィル・スミスを責めたり、庇ったりはしない人ですよ。そんな発言で目立つことも嫌がります。でも『答えたくありません』と言うとカドが立つので、見逃したことにしたのではないでしょうか」(同・ドラマ制作会社スタッフ)

 控え目なのは西島が看板役者である所属事務所のクォータートーンも一緒。同事務所には公式ホームページが一切ない。だから西島個人のプロフィールや仕事の予定を紹介する公式ホームページも存在しない。

 阿部寛(57)も所属する茂田オフィスによる公式ホームページがなく、それが一時話題になったが、長年のファンがつくった簡素な本人公認のホームページが存在する。西島の場合、全く何もない。今どき第一線の役者で、こんな人は珍しい。

 一方、永野はNHK連続テレビ小説「半分、青い。」(2018年度上期)でヒロインを務め、評価を固めた。この作品はストーリーについては賛否が分かれたものの、永野の演技力はドラマ業界で賞賛され、19歳にして「橋田賞」の新人賞を得た。現在のテレビ業界では最高クラスの栄誉だ。

 まだ22歳だが、キャリアは浅くない。デビューは2009年で10歳の時。水野美紀(47)主演のバイオレンス・アクション映画「ハード・リベンジ、ミリー ブラッディバトル」に出演した。以来、経験を重ねてきた。

 今年2月に各賞が決まった第64回ブルーリボン賞では主演女優賞を獲得。対象作品はともに昨年公開された「そして、バトンは渡された」と「地獄の花園」。どちらもヒットした。

 倍賞千恵子(80)を育て、蒼井優(36)たちを伸ばした巨匠・山田洋次監督(90)も永野を大いに買っている。山田監督の渾身の一作だった昨年の「キネマの神様」(2021年)で事実上のヒロインに抜擢した。

 菅田将暉(29)演じる映画青年と恋に落ちる飲食店の娘役だった。永野は山田監督の期待に応え、純情で一途な昭和の少女を好演した。2人の高齢期を演じたのが沢田研二(73)と宮本信子(77)だった。

 昨年放送された「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」(日本テレビ)によって人気と知名度がよりアップ。戸田恵梨香(33)とのダブル主演作で、ウブでドジな新人警察官・川合麻依を熱演した。典型的な3枚目役で、コメディエンヌとしての才能を存分に見せた。

 ドラマ、映画業界の永野の評価は「自然な演技をする人」で一致している。この点では西島と一緒だ。

 演技派2人がどんなドラマを見せてくれるのか。期待される。

ライター・山本継男

デイリー新潮編集部

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