堺雅人と日テレの相性は良くないのか 「ダマせない男」で「Dr.倫太郎」のリベンジならず

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 3月26日、堺雅人(48)主演のスペシャルドラマ「ダマせない男」(日本テレビ)が放送された。日テレでのドラマ主演は「Dr.倫太郎」以来7年ぶり、意外なことに2度目だという。

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 堺が演じたのは、嘘のつけない正直者で超のつくお人好しのサラリーマン・絹咲正だ。寄付を募るフィッシング詐欺に騙され続けて借金700万円を抱え、ひょんなことから詐欺師に抜擢されて……というコメディドラマである。

 大ヒットした「半沢直樹(第2シリーズ)」(TBS)で見せた不正を許さない強い男とは似ても似つかない役柄だが、詐欺師のバディには門脇麦、騙す相手は広末涼子、会社の上司には小手伸也、生瀬勝久らが脇を固めた。

 ネット上には、生瀬と広末が出演していることから《「リーガル・ハイ」を思い出した》、詐欺師の物語で小手が出演していることから《「コンフィデンスマンJP」みたい》との声もあるが、概ね《面白かった》と高評価だった。日テレ関係者は言う。

「日テレでのドラマは15年放送の『Dr.倫太郎』以来です。12年に『リーガル・ハイ』(フジテレビ)、13年には『半沢直樹(第1シリーズ)』が放送され、彼がブレイクしたのはご承知の通りです。日テレも堺を射止めるために、所属事務所の田辺エージェンシー詣でを繰り返し、やっと主演してもらえたのです」

 そのため、「Dr.倫太郎」は失敗するわけにはいかなかった。

二度と日テレで連ドラはやらない

「日テレはドラマをヒットさせるため、当時、日テレでNo.1と言われた監督を指名し、脚本には中園ミホを起用して、万全の体制を整えました」

 中園脚本といえば、「私、失敗しないので」の決め台詞でヒットした「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日・12年~)で知られる。

「ドラマの題材も医療モノとなり、『ドクターX』にあやかって『Dr.倫太郎』になったと言われています」

 平均視聴率は12・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯:以下同)、最高視聴率は13・9%だった。決して悪くないのだが……、

「『半沢直樹』が平均29・0%、最終回で42・2%を叩き出したのと比べれば、ちょっと期待外れでした。所属事務所からは、“主演の堺よりも相手役の蒼井優が目立ちすぎ”、“ドラマの内容も展開もいまひとつ”といったクレームが入ったそうです。結局、ドラマの配信は中止となり、国内でのDVD化もなくなってしまいました」

 その一方で、堺は翌16年の大河ドラマ『真田丸』(NHK)、20年の「半沢直樹(第2シリーズ)」(TBS)など、ヒットを連発していった。

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