「ミステリと言う勿れ」 ミラクルの連続で大ヒットという幸運

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“月9”でもいいんじゃないか

「撮影が終わって、今年1月のスタートまで9カ月もありました。編集にもゆっくり時間をかけられる。そこで改めてビデオを見てみれば、素晴らしい俳優が揃っている。こんなに良いキャスティングなら“月9”でもいいんじゃないか!」

 どういうことか?

「実は、『ミスなか』はもともと木曜夜10時の“木曜劇場”で放送する予定だったんです。それを変更して“月9”で放送することになったんです」

 そんなことってあるのだろうか。

「フジだからできたのだと思います。他局では考えられません。結局、『ミスなか』のおかげで月9の評判はさらに上がりました。4月からの月9『元彼の遺言状』のキャスティングが綾瀬はるかや大泉洋と豪華なのも、『ミスなか』効果と言っていいでしょう」

 最後の最後に来て、エピソードが戻るという演出は?

「原作の同名マンガも、途中でepisode 2.5に戻りますからね。とはいえ、『ミスなか』はオリジナル脚本ではなく原作があったからこそ、短期間での撮影が可能だった。あいだを空けて過去のストーリーに戻る展開は編集も難しくなりますが、それが出来たのもクランクアップ後に9カ月もの時間があったお陰でした。そして宣伝にもじっくりと時間をかけられた。さらに、ドラマが始まる直前に菅田が小松菜奈との結婚を発表したことで、より作品が注目されることにもなったんです」

 ミステリと言うよりもミラクルだった。

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