R-1グランプリは番組存続の危機 プロが指摘した“多すぎる問題点”

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 スポニチAnnexは3月7日、「『R-1グランプリ2022』視聴率 関西10・2%、関東6・3% 今年も西高東低顕著」の記事を配信した。

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「R-1グランプリ2022」は6日の午後8時からフジテレビ系列で放送され、お見送り芸人しんいち(36)が第20代の王者となって幕を閉じた。

 平均世帯視聴率はスポニチの記事にある通り、関東地区で6・3%、関西地区で10・2%(ビデオリサーチ調べ、以下同)だった。

 スポニチは東京と大阪で視聴率に差が出たことに注目し、見出しにも使った。

 この記事を転載したYAHOO!ニュースのトピックスでも、「R-1視聴率 今年も『西高東低』」というタイトルを付けた。

 だが、テレビ業界の受け止めは異なるという。ライバルキー局のプロデューサーは「R-1は今回で20回目の開催でしたが、関東地区の6・3%という視聴率はワースト記録を更新しました」と言う。

「関東であれ関西であれ、視聴率が下がっていることを注目すべきでしょう。R-1の過去最高視聴率は関東も関西も同じで、2010年の大会でした。前者は14・3%、後者は19・0%を記録し、この時は、あべこうじさん(47)が優勝しました」

M-1との差

 だが近年は、関東でも関西でも視聴率は減少傾向を示している。2018年から5年間の数字を見ると、関東は8・3%、9・3%、7・1%、6・6%、6・3%という内容だ。

 関西も11・2%、15・3%、10・3%、10・6%、10・2%となっている。日曜のゴールデンタイムに放送されることも考え合わせれば、及第点とは言えないという。

「別物とは分かっていても、『どうしてもM-1と比べてしまう』という人も多いのではないでしょうか。改めて比較してみると、優勝した芸人さんの“芸”については、色々な評価があると思います。ただ、『どれだけスターを輩出してきたか』という実績は、M-1とR-1で圧倒的な差があるのではないでしょうか」(同・プロデューサー)

 過去5回の優勝者と視聴率を比較してみよう。視聴率は関東と関西の視聴率を併記する。それぞれの芸人の年齢は末尾の註をご覧いただきたい。

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