ヒカル「YouTubeを馬鹿にした芸人に激怒」を相手にしない方がいい理由

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してやったり!?

 井上氏によると、ネット上で活躍する“著名人”の騒動は、ある意味、“プロレス”的な側面があるという。一種の“様式美”というわけだ。

「堀江貴文さん(49)や「ひろゆき」こと西村博之さん(45)などは、炎上が追い風になるところがあります。ヒカルさんも、炎上はもちろん、とにかく話題になることがビジネスチャンスです。SNSで批判的な投稿が多い状況も、ヒカルさんからすれば“してやったり”なのではないでしょうか」

 炎上の“内容”にも、井上氏は注目する。

「堀江さん、西村さん、ヒカルさんの投稿は、たびたび炎上します。しかし、深刻な規定違反を犯したことはありません。例えば、下劣な人種差別をSNSやYouTubeに投稿したことは一度もないはずです。つまり彼らは、コントロールできる範囲での炎上を念頭に置きながら、様々な“問題発言”を投稿していると言えます」

消滅の危機

 会食の場で偉そうに説教した中堅芸人も、大人げないと言うほかない。

 だが、井上氏によると、中堅芸人の「YouTubeなんて、もう2~3年で終わる」という発言自体は、あながち間違ってはいないそうだ。

「ヒカルさんの知名度を一気に上げた動画に、兵庫県の春祭りでテキ屋のくじを大量に買うというものがあります。15万円分のクジを買っても当たらなかったことが話題になりました。2017年4月に配信されたものですが、あれから間もなく5年が経つわけです。ユーチューバーの活動を見ていると、もはやネタも枯渇気味です。そのため、迷惑系ユーチューバーのようなレベルの低い動画も配信されるようになっています」(同・井上氏)

 人気を博しているユーチューバーほど、構成作家、ディレクター、カメラマンと、しっかりとスタッフを確保している。つまり、人件費は馬鹿にならない。

「今後、ユーチューバーは、高レベルの動画と個人レベルの動画との間で、板挟みになる可能性があります。Netflixをはじめとする大企業が、多額の資金を投じて高いレベルの動画を配信する。その一方で、一切スタッフを使わず、1人だけで動画を配信する新しいユーチューバーも登場しています。内容は個人的なものが多く、いわば動画版のブログといった趣ですが、それなりに人気があります」(同・井上氏)

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