石原慎太郎氏にムチ打つ「社民党副党首」と「大学教授」に欠けていること

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 他界直後の批判ツイートは倫理的に許されるか──こんな議論が、ネットを中心に起きている。2月1日、石原慎太郎氏が89歳で死去すると、社民党の副党首や大学教授が過去の発言などを糾弾する投稿を行った。

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 その日の午後、社民党副党首の大椿裕子氏(48)が、石原氏の死去を報じたNHKの報道を引用した上で、次のようにツイートした。

《今後、追悼番組が放送されるだろうが、称賛で終わるのではなく、彼が撒き散らしたレイシズム、性差別、障害者差別等についても、なかったことにしないでもらいたい。》

 これに編集者の箕輪厚介氏(36)が反応し、《何様だこいつ》と投稿。更に、箕輪氏のツイートを実業家の堀江貴文氏(49)が引用し、大椿氏を以下のように批判した。

《政治的に思想が異なる人が亡くなっても、亡くなった時くらい素直に追悼してやれ、って思うけど左翼の人は追い詰めるのが普通みたい。江副浩正さんが亡くなった時の朝日新聞の社説を思い出す。リクルート事件を暴いた自慢に終始してて引いた。》

 ちなみに、堀江氏は《社説》と記しているが、2013年2月10日の朝日新聞朝刊に掲載された「天声人語」を勘違いしたようだ。

 その天声人語だが、改めてチェックすると、堀江氏が《自慢に終始》と指摘するほどスクープ自慢に文字数を割いているわけではない。ただ、《手前味噌ではあるが、調査報道の金字塔と讃えてもお叱りは受けまい》という自画自賛の一文は、「鼻につく」という人もいただろう。

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