「鎌倉殿の13人」の初回を専門家はどう見たか ナレーション「長澤まさみ」の配役を予想する

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静御前は誰が?

――義経の母・常盤御前や側室・静御前、義時の正室・姫の前など、キャストが発表されていない役はまだある。美女が演じることの多い静御前は誰が演じるのか、ネット上では話題になっている。

碓井:義経役の菅田将暉が現在28歳であることを考えると、34歳の長澤が静御前というのはちょっと……。それよりも、主役の義時の娘役ではどうでしょうか。ナレーションでは、この時代を客観的に見つめられる存在のようですから。

――特に番組最後、ドヴォルザークの「新世界より」をBGMに長澤が語った人物紹介は、次週以降を楽しみにさせるものだった。それは以下の通りだ。

●平清盛:時代の変わり目が近づこうとしている。平家の総帥・平清盛。大輪田泊、後の神戸に港を開き、宋との貿易で莫大な富を得ている。今が絶頂の時。

●木曽義仲:やがて平家討伐の先陣を切って京へ乗り込む朝日将軍・木曽義仲。この時はまだ信州の山奥に隠れ住んでいる。

●藤原秀衡:東北の地に大都市・平泉を築いた奥州藤原氏は3代目・秀衡の時代。平家も一目置く勢力を誇っている。

●源義経:この時期、秀衡の庇護を受けていたのが、後の天才軍略家・源義経。やがてこの若者が、平家を滅亡に追いやることになる。

●後白河法王:そして謀略をこよなく愛し、日本一の大天狗と言われた後白河法皇。長年、朝廷に君臨してきた後白河と清盛との蜜月は、間もなく終わろうとしている。

 そして最後にこう語った。「この国の成り立ちを根こそぎ変えてしまった、未曾有の戦乱が、目の前に迫っている」……。

戸次重幸も出演?

碓井:彼女のナレーションは、どちらかと言うと源氏寄りの立ち位置に感じられます。義時には4人の妻がいることがわかっていますが、名前の判明していない女性もいました。その女性の娘の一人が、大分の戸次(べっき)重秀に嫁いでいます。この戸次氏の末裔といわれているのが、大泉洋と劇団TEAM NACSを組んでいるシゲこと戸次(とつぎ)重幸です。大河「龍馬伝」(10年、主演・福山雅治)に大泉が出演した時には、TEAM NACSの音尾琢真も出演していましたから、今回も他のメンバーが出演することは十分に考えられます。

――戸次は母方の旧姓を芸名にしているのだが、本来の読みは「べっき」だという。TEAM NACSのメンバーで大河に出演していないのは、北海道に残ったリーダーの森崎博之を除けば戸次のみだ。

碓井:その戸次が先祖を演じることになれば話題になりますし、そこに義時の娘が嫁いでいるわけです。長澤が義時の娘であれば、父への思いも語ることのできる人物としてうってつけです。

 果たして?

デイリー新潮編集部

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