新大河「鎌倉殿の13人」 スタート前に抑えておくべき見どころ 北条義時はずるくてダークな男?

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 NHKの新大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜午後8時)が9日から始まる。主人公は北条義時(小栗旬、39)。鎌倉幕府の初代将軍である源頼朝(大泉洋、48)の義弟だ。2代将軍・頼家(金子大地、25)の時代に「13人の合議制」が組織されると、その1人となり、やがて2代執権として幕府の全権を握った。さて物語の見どころは――。(※ストーリーと重なる史実が含まれています)

 舞台は平安時代末期から鎌倉時代前期。物語は1175年に始まる。当時の圧倒的権力者・平清盛(松平健、68)によって伊豆国へ流されていた頼朝が、北条家の離れ屋に転がり込む。頼朝は一族が清盛に滅ぼされたため、14歳だった1160年から伊豆国へ流されていた。

 この地での頼朝の立場は流刑人なので、清盛の家来である伊東祐親(浅野和之、67)によって見張られていた。ところが、頼朝はその目を盗み、あろうことか祐親の長女・八重(新垣結衣、33)を口説いてしまう。そして八重は男児を出産。舐められた祐親は激高する。

 殺されると思った頼朝は北条家の離れ屋へ逃げ込んだ。手引きをしたのは義時の兄・宗時(片岡愛之助、49)だった。宗時は単なるお人好しだった訳ではない。源氏の再興に手を貸し、威張り散らす平家たちの滅亡を目論んでいたのだ。

 13歳だった義時もこの「事件」に巻き込まれる。宗時に言われるまま、頼朝を匿う手助けをする。実は、八重は義時の初恋の人であり、胸中は複雑だった。

 一方、祐親は頼朝を必死に捜索。その時、当の頼朝は義時の姉・政子(小池栄子、41)に鼻の下を伸ばし始めていたというから、大人物である。誘惑したのは政子の側だった。やがて2人は結婚し、頼朝と北条家が結びつく。運命の歯車が勢いよく回り始めた――。

 鎌倉幕府が成立する前後の時代には人間ドラマがふんだんにある。「新選組!」(2004年)、「真田丸」(2016年)に続き、3度目の大河脚本を手がける三谷幸喜氏(60)は腕が鳴るだろう。

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