カムカムに出演の「よしお兄さん」 なぜ「だいすけお兄さん」ではなかったのか

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 NHKに“よしお兄さん”こと小林よしひさ(40)が役者となって帰ってきた。朝ドラ「カムカムエヴリバディ」に登場したのだ。「おかあさんといっしょ」の11代目・体操のお兄さんを卒業したのが19年3月なので、ファンの喜びもひとしおである。さらに、筋肉体操の村雨辰剛(33)も登場し、こちらも話題に。はたして、NHKの狙いとは?

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 よしお兄さんの「カムカム」初登場は12月6日だった。岡山へ戻ったヒロインの安子(上白石萌音[23])が、かつて実家があった辺りを歩いていると、幼なじみで豆腐屋のきぬちゃん(小野花梨[23])とばったり出会う。久しぶりの再会を喜んでいると、そこに戻ってきたのがラッパを吹き鳴らしながらリヤカーを引く男――。

「ただいま~! きぬ、今日は木綿がよう売れたでぇ」

 このダジャレのようなセリフが、きぬの夫となった、よしお兄さんの第一声だった。そこから一気に喋った。

「やや! もしかして幼なじみの安子ちゃんかな? あー、お噂はきぬからしょっちゅう聞いとります。逢えたんじゃのー、良かった良かった。あ、積もる話もあんじゃろう。お義父さんもお義母さんも、邪魔したらおえんでぇ」

 と、ラッパを吹き鳴らしながら、きぬの両親を店の奥へと押し込めていく、明るくにぎやかな役どころだった。民放プロデューサーが言う。

“だいすけお兄さん”が出てくるのかな

「『カムカム』はNHK大坂局の制作なので、一見、関西の芸人なのかと思いました。でも『おかあさんといっしょ』のよしお兄さんを見ていた方たちは、役者としてNHKに戻ってきたことを喜んだようですね」

 後番組の「あさイチ」で、博多大吉がこのことに触れて気づいた人もいたようだ。

大吉:今日は何と言っても、よしお兄さん、豆腐屋さん。

――もっとも、相方の博多華丸は気づいていなかったようだ。

大吉:体操の! もう「ブンバ・ボーン!」(註:「おかあさんといっしょ」で使われている体操の歌)が溢れてましたよ。「ブンバ・ボーン!」へのカウントダウンが始まったと同時に、こうなると“だいすけお兄さん”出てくるのかなとか……。

華丸:私は“ひろみちお兄さん”世代なので……。

 一口に体操のお兄さんと言っても、「おかあさんといっしょ」をいつ見たかによって、認識度は大きく異なるのだ。

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