内調の桐島も仲間という意表を突く展開…未だ読めない「アバランチ」の意味を考察

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 フジテレビ系の連続ドラマ「アバランチ」(月曜午後10時)の人気がジワジワと高まっている。6日放送の第8話の世帯視聴率は9.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。2桁視聴率にもう一歩まで迫った。個人全体視聴率は5%を記録した。

 脚本家は超異例の7人体制、チーフ演出家は映画「新聞記者」(2019年)で国内映画賞を総ナメにした藤井道人監督(35)、派手なカーアクションもある。これで3000万円台の制作費でやっていけるのか…。

 そんな心配を思わずしてしまうのが「アバランチ」。まず物語を簡単に振り返りたい。

 主人公の羽生誠一(綾野剛、39)やリーダーの山守美智代(木村佳乃、45)ら6人で組織されているアバランチの目標は、官僚のトップである大山健吾・官房副長官(渡部篤郎、53)への制裁。

 3年前、警視庁警備局公安部の刑事だった羽生と先輩刑事・藤田高志(駿河太郎、43)は爆弾テロに巻き込まれた。

 羽生は助かるが、藤田を含む5人の公安刑事が死んだと発表された。藤田は内閣情報調査室員だった山守の婚約者だった

 だが、真実は違った。爆発はテロではなく、当時は公安警察トップの警視庁警備局長だった大山が起こしたものだった。狙いは自分の相対的地位を上げるため。テロで世間に不安が生じれば公安畑の大山の発言力は大きくなる。マッチポンプだった――。

 このドラマの優れている点をドラマ制作者に尋ねたところ、「まずホン(脚本)」という答えが返ってきた。

 そこで日本脚本家連盟に所属し、連ドラも単発ドラマも書いてきたベテラン脚本家に聞くと、こう語った。

「第8話を終え、残り2回となっても『アバランチ』が何を意味するのかよく分からない。まず、それがうまい。直訳すると『雪崩』ですが、一体、何を指し、何が起こるのかは不明。観る側は好奇心をかき立てられるはず」(脚本家)

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