番組出演本数ランキングは人気のバロメーターではない……業界人が語る、今出演してもらいたいタレントは?

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 12月1日、メディアの調査・分析を行うニホンモニターが『2021テレビ番組出演本数ランキング』を発表した。タレントの人気度を測るバロメーターだが、なぜかテレビ業界では、あまり話題に上ることはないのだとか。

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 1位(出演番組数:530本)のバナナマン・設楽統は毎日のようにテレビで見るが、それは月~金曜の朝の帯番組「ノンストップ!」(フジテレビ)があるからだろう。2位(486本)が麒麟・川島明なのも「ラヴィット!」(TBS)があるし、3位(478本)の華丸大吉の博多大吉も「あさイチ」(NHK)があるから、と察しはつく。

 過去の1位を比べてみるとよくわかる。

2020年 1位(548本)博多大吉
2019年 1位(604本)国分太一
2018年 1位(663本)国分太一
2017年 1位(671本)国分太一

 TOKIOの国分太一は、15~19年、情報番組「ビビット」(TBS、当初は「白熱ライブ ビビット」)のレギュラーがあった。ちなみに「ビビット」を継いだ「グッとラック!」のMCだった立川志らくは、昨年4位(497本)に入っている。帯のレギュラー番組を持っていれば、必然と上位に来るわけだ。「そのため、あまり話題に上ることはない」と言うのは民放プロデューサーだ。

タイムラグという問題

「帯番組を持っていれば圧倒的に有利であることは間違いありません。ちなみに『ビビット』がなくなった国分が6位(426本)に入ったのは、帯の5分番組『国分太一のお気楽さんぽ~Happy Go Lucky~』(フジ)が大きい。また、13位(398本)には意外なことに岡田圭右(ますだおかだ)が入っていますが、これはBSフジで放送されている『クイズ!脳ベルSHOW』を、フジで朝4時から月~金曜の帯で再放送しているのをカウントしているからでしょう」

 出演した番組の長さや、放送された時間帯などは考慮されていないわけだ。

「純粋に出演番組の本数だけをカウントしたものですから、このランキングで本当に見るべきなのは帯の出演数を省いたところでしょう。また、タイムラグがあることも考えないといけません」

 年間ランキングは21年1月1日~11月21日を調査期間としている。

「例えば、7位(424本)のフワちゃん、8位(420本)のみちょぱ(池田美優)、9位(419本)のチョコレートプラネットは、上半期の貯金が効いていますね。現在は争奪戦になるような人気とは言えないでしょう」

 では、真の人気タレントとは? まずはMC部門だ。

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