「過去にどんな栄光を背負った役者でも、永遠にそれを持ち続けることはできない」スター街道を驀進する菅原文太が吐露した自信と自戒 「仁義なき戦い」外伝〈5〉

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 シリーズ第3作目となる「仁義なき戦い 代理戦争」がクランクインしたのは1973年7月下旬、封切は9月25日だった。1作目の配給収入は5億3千万円、2作目が4億5千万円、3作目が5億8千万円を記録し、文太は東映のトップ俳優に躍り出る。出演料は1作目の倍近くなり、付き人も数人抱えることに。殺到する取材に文太は答えた。「ヒットも人気も、もちろん、うれしいです。でもね、映画俳優なんて、いつもあやふやな所に立っていて、誰も守ってくれない」。貴重な証言と膨大な資料を重ね合わせて綴られた傑作評伝『仁義なき戦い 菅原文太伝』(松田美智子著)から、揺れるスターの胸の内を紹介する。...

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