辞職の木下都議は政界に戻ろうとしている? 小池都知事のサポートをアピール

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“クールビズを手掛けた”

 都政関係者はこう話す。

「木下さんは“小池知事とは古い付き合いでクールビズを一緒に手掛けた”と自慢して、知事の威を借り自分を大きく見せていました」

 一方で、当時を知る関係者に聞くと、

「博報堂の社員だった木下さんが、クールビズのプロジェクトに参加していたことはありましたが、あくまで裏方の事務仕事が中心。コンセプトやクリエイティブな部門を担う社員は別にいましたけどね……」

 かような人物を政界に跋扈させた責任を、小池知事はどう考えているのか。

「小池知事としても、責任を感じて裏で説得を続けていたとは聞いています」

 と話すのは、都政に詳しいジャーナリストの鈴木哲夫氏。

「あくまで小池知事は“議員の出処進退は自分で決めるべき”だと言っていましたが、仮に“辞めるべき”と口にしてしまえば、自らが応援した責任が明確に生じてしまう。それでああいう物言いになってしまったのでしょうけど、小池知事や都民ファ自体も木下氏と連絡が取れない状態が続いて、行き詰まっていたようです。結果的に木下氏は在宅起訴され、都議会も水面下で除名処分に動いていたことを木下氏も察知した。除名なら事実上、政界には復帰できませんからね。最後に小池知事の説得に従ったと明かしたのも、彼女にとってみれば再出発の担保になると思ったのでしょう。会見は終始自分は悪くないという思いが滲み出ていて、再びチャンスがあれば政界に戻ろうという野心を感じてしまいました」

 ポピュリズムの徒花とはいえ、小池知事も猛省すべきだろう。

週刊新潮 2021年12月2日号掲載

ワイド特集「人間関係愚痴話」より

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