「ヤクルト・中村悠平」日本シリーズMVP FA市場はどう評価するか?

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金欠で選手の獲得を断念

 この記者が続ける。

「最下位から日本シリーズを制したことで当然、達成感があると思います。その中で、どうしたらモチベーションを維持することができるのかは大きいはず。同じ球団でもう一度頂点を目指すのか、あるいは別のチームに入ってナインを鼓舞して優勝・日本一を手にするのか……。ちなみに、正捕手を固定できずにいる巨人はすでにアプローチしていると聞いています」

 選手を引き留めるために球団に求められるのは誠意であり、それを裏付ける長期・大型契約だろう。ヤクルトは昨季、FAを取得した山田哲人内野手(29)、小川泰弘(31)、石山泰稚両投手(33)を残留させるため、多額の契約を結んでいる。

「山田は7年計40億、小川は4年計7.5億、石山は1.5億(4年契約)とされており、今季からしばらくの間、出費がかさむということになります。実は昨季から今季にかけて、外国人、日本人、様々な選手の獲得話が浮上しては消えたのですが、金欠がその理由です」

 優勝し日本一を達成した今、総年俸のアップは不可避と見られる。今季の年俸9000万円の中村に大盤振る舞いと言うわけにはいかないとなった時、残留への切り札は存在するのか?

「仮に他球団の条件が上回っていたとしても、ヤクルトが『背番号27』を用意するというのがあると思います。球団のレジェンド、古田敦也氏がつけていたものですね。永久欠番ではないものの、『神聖にして不可侵』的な扱いを受けています。中村も春のキャンプで古田氏から指導を受けて開眼した面があり、27の提案に心動かされるのは間違いないでしょう」(先のデスク)

 正捕手がFA市場に流出することは稀だ。今オフ、選手の動向としては最注目となっている。

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