平手友梨奈、初主演ドラマはNHK「風の向こうへ駆け抜けろ」 騎手役で武豊と共演も

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武との“対談”

 この日の収録では、平手が芦原瑞穂として武豊と対談。成績を伸ばしてきた瑞穂が、架空の新春特番で武と共演し、オグリキャップの映像を見ながら激励を受けるという設定だった。収録後、平手自身もレジェンドの武に自分の興味を質問した。

 平手はまず1988年にスーパークリークでG1(菊花賞)初勝利した時の心境を尋ねた。すると武はこう振り返った。

「子供の頃から憧れていましたから、飛び上がるほどうれしかったですね」

 さらに1989年にJRAリーディングジョッキーになったころには不安や苦悩はなかったのか質問。これに武は「途中、結果が出ない時期など辛い時期もありましたね」と率直に答えた。

 次に最近の話を尋ねた。

「10月24日、史上初のJRA通算4300勝を達成しましたが、現在の武さんを支えているものはなんですか?」

 これに武は「ずっとそうなんですが、馬が好きで競馬が大好きという気持ちだと思います」と答えた。

 夢についても尋ねた。

「幼少時の夢は何だったのですか。これからの夢と目標はなんでしょう?」

 武の答えはこうだった。

「子供の時から騎手に憧れてきて、実際に騎手になれて、大きなレースにも勝つことができましたが、まだまだ自分は勝ちたいし、騎手として成長していきたいと思っています」

 最後の質問は「武さんの理想の騎手像とは?」。これに武は「難しいですね」と唸った後、「騎手として誇りを持って堂々と乗っている騎手は格好いいと思っていますので、そうありたいです」と語った。

 収録を終えた武に平手との共演について聞いたところ、平手が人気者なのは知っていたそうで、「緊張しました」と安堵の表情。

「実際にこんな方がジョッキーでいたら、いいなと思いました。お芝居の中で握手が出来て、ラッキーでした」

 平手が望む通り、競馬通もそうでない人も引き付けるドラマになるか。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。1990年、スポーツニッポン新聞社入社。芸能面などを取材・執筆(放送担当)。2010年退社。週刊誌契約記者を経て、2016年、毎日新聞出版社入社。「サンデー毎日」記者、編集次長を歴任し、2019年4月に退社し独立。

デイリー新潮編集部

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