米倉涼子「ドクターX」の勢いに陰り 「中園ミホ」脚本&「Ado」声出演も効果はいま一つ

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それでも16.7%

「視聴者にも少し飽きが来ているのかもしれませんね。そして2年ぶりに第7シリーズが始まりましたが、いまのところ初回19.0%が最高です。第2話は中園さんの脚本でしたが、15.9%と最低視聴率を記録し、第4話はそれをさらに更新する15.2%となったのです」

 あやうく15%も割るところだ。

「最低視聴率を記録した第4話のゲストは、元タカラジェンヌの凰稀かなめ、元テレビ東京アナの鷲見玲奈でした。それぞれが舞台女優という役どころでしたが、このキャスティングはMF2層(35~49歳の男女)狙いでしょうね。『水戸黄門』を求めるMF3~4層(50歳以上の男女)には刺さらなかったのかもしれません」

 鷲見アナについては、SNSで《女優を演じるなんておこがましい》なんて声も上がったが、とばっちりといっていいだろう。

「一方、第5話のゲストは“ゲゲゲの女房”松下奈緒が、フリーランスの看護師として登場。腕は超一流ながら、看護師の仕事でないものは“オペ看の仕事ではございません!”とキッパリ断る、大門役の米倉のお株を奪うキャラで、“大門さん、すっかりいい人になっちゃったんですね”などと言われる始末。50代の男性には、仮面ライダーVSニセライダーを彷彿させるような作りは、やはり見応えがあったんじゃないでしょうか」

Adoはどこに?

「今シリーズの主題歌は『うっせぇわ』のAdoが歌っており、5話では声の出演をしているのもネットでは話題になっていました。といっても、普段の声を知らないのでどこに出ていたのかわかりませんでしたけど」

 ちなみにAdoの出演は、「この放送は……」という提供読み(TVerでは視聴不可)と、病院内の館内放送の声である。

 第7シリーズのこれまでの平均視聴率は16%台と、第6シリーズまでの平均21.1%には遠く及ばない。

「今はテレビ全体の視聴率が落ちています。昨年はコロナ巣籠もり、今夏は東京五輪が開催されてテレビ漬け。緊急事態宣言も解除されて反動が出ているのだと思います。『ドクターX』もその影響を受けていると思いますが……。その中にあって、15%超を獲得しているのはさすがと言わざるを得ません。ともあれ業界人として、『ドクターX』はキラーコンテンツであり続けてほしいし、巻き返しに期待したいですね」

デイリー新潮編集部

2021年11月18日掲載

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