小室眞子さん・圭さん二人で渡米 NYで赤ちゃん誕生なら浮上する二重国籍問題

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 女優の岸惠子(89)、参議院議員の蓮舫(53)、歌手の宇多田ヒカル(38)、タレントの河北麻友子(29)、プロテニス選手の大坂なおみ(24)……。各氏には共通点がある。かつて二重国籍だと報じられたことがあるのだ。担当記者が言う。

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「2つ以上の国籍を持つことを『多重国籍』と呼びます。岸惠子さんは1994年に雑誌『AERA』のインタビューで、1957年にフランス人の映画監督と結婚した際、自動的にフランス国籍が付与されたと説明しています。ちなみに今のフランスでは、配偶者の国籍付与は行われていません。また、台湾人の父と日本人の母を持つ蓮舫さんは、出生時は台湾(中華民国)国籍でした。その後、85年に国籍法が改正されたため、台湾籍を保持したまま日本国籍を取得し、17歳で二重国籍の状態になりました」

 国籍法が改正された後に日本国内で生まれた大坂なおみ選手の場合、父親のアメリカ国籍と母親の日本国籍を同時に引き継ぎ、出生時から二重国籍だった。

 更にアメリカの場合、夫婦が他国の国籍しか持っていなくても、国内で生まれた子供には自動的にアメリカ国籍が与えられる。このケースが宇多田ヒカルと河北麻友子だ。

 日本の国籍法では、【1】20歳に達する以前に重国籍となった場合は22歳までに、【2】20歳に達した後に重国籍となった場合は2年以内に──国籍を選択するよう求めている。

天皇陛下の従兄弟が米国籍

「蓮舫さんは二重国籍のままだったので、世論から強く批判されました。しかし、このケースはやや特殊です。国会議員は法令遵守が求められる職業であり、彼女の説明や弁明が二転三転したことが有権者の不信を招きました。実際のところ日本の国籍法では、多重国籍を罰する規定はなく、あくまで努力義務という位置づけです。またアメリカ国籍は離脱が難しいと言われており、そのまま放置してしまう人も少なくありません。実際は30代や40代になっても二重国籍の状態で、両国のパスポートを所有しているケースも珍しくはないのです」(同・記者)

 アメリカやカナダのように、自国で生まれた子供に国籍を認める考えを「出生地主義」、もしくは「生地主義」と呼ぶ。反対語は「血縁主義」だ。

 秋篠宮家の長女・眞子さん(30)と、その夫の圭さん(30)は現在、渡米の準備を進めている。もし夫婦の間に子供が誕生し、ニューヨークで出産した場合、その子供にはアメリカ国籍が自動的に与えられることになる。

「眞子さんと圭さんが日本国籍を放棄し、帰化してアメリカ国籍を取得するようなことがない限り、誕生したお子さんは日本とアメリカの2つの国籍を取得することになります。もし悠仁さま(15)が天皇ご即位となれば、陛下の従兄弟がアメリカ国籍を持っているわけです。長い皇室の歴史でも、初のことでしょう」(同・記者)

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