阪神・矢野監督「V逸・CS敗退」の責任について 優勝したヤクルトなどとの比較で見てみると

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4年連続12球団ワースト

 一時は優勝間違いなしと言われた阪神は後半に失速し、優勝を逃したばかりかクライマックスシリーズ(CS)でも敗退し、今季を終了した。矢野燿大監督(52)の続投は正式に決まったが、球団内に「このままで来季を迎えて良いのか?」との声もあるとされる。

「何でも結果論になってしまいますが、CSの第2戦は今季の阪神のダメな部分を象徴する内容になってしまいました。失策で出塁を許し、安打が続いて失点する。投手の自責点はゼロでした。打つ方はタイムリー欠乏症で築き上げた残塁の山は13。これでは勝てないです」(プロ野球担当記者A)

 春のキャンプでは、元巨人の川相昌弘氏(57)を臨時コーチに招聘して3年連続12球団ワースト失策の汚名返上を図ったが、結果は86で4年連続となった。

「見る方としては、プロなんだから取ってアウトにするのは当たり前と思っている。やってる方もそうですよ。守備は練習すればそれだけ上達するし、得られるものも多いはずなので、結果を裏返すと練習や鍛錬、心構えが足りないということになってしまいますね」(同)

梅野と中村の比較

「CS第2戦こそ大山悠輔(26)、佐藤輝明(22)がスタメンに名を連ねましたが、第1戦に彼らの名はなかった。口の悪いファンからは“守備固めみたいな選手ばっかり並べて”と訴える声が聞こえてきたりして、さもありなんという感じがしました。大山と佐藤は一時に比べて調子を落としてはいるものの共に20本塁打以上を記録している。一発長打がある選手が並べばそれだけ投手の警戒度が上がり、色んなところに影響が出るというのは基本のキのはずですが……」(同)

 一方、これは何も阪神に限ったことではないが、「正捕手が決められないチームは優勝できない」というセオリーに言及する別の記者Bもいる。

「阪神の梅野隆太郎捕手(30)は全143試合のうち130試合に出場しましたが、シーズンの最終局面では先発マスクを剥奪されました。競争が人を育てるというのはあるものの、捕手の場合は必ずしもそれは当てはまらない。“自分は正捕手だ”と自覚して出場するか否かは投手からの信頼にもつながるし、チーム成績に直結する。しかもシーズンの山場で外されたので、梅野としては相当キツかったと思います」

 これとは対照的だったのが、ヤクルトの中村悠平捕手(31)だ。

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