死刑宣告されたドストエフスキー 佐藤優氏が親近感を覚える「国家の恐怖」

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 今年生誕200年・没後140年を迎える文豪ドストエフスキーが、一度は皇帝に死刑宣告をされたということを知る人は少ない。気まぐれのようにシベリア流刑に減刑され、かろうじて命をつなぎ、その後に長大な傑作群を多数残した。元外交官で長くロシアに駐在した作家、佐藤優氏の著書『生き抜くためのドストエフスキー入門』によると、ドストエフスキーがその時に感じた「国家の恐怖」が創作の源泉になっていることがわかる。同書を再構成してお届けする。 

父親の惨殺

 フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキーは1821年10月30日、モスクワに生まれます。...

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