鉄道会社各社の多くは駅で乗り降りする人の数を発表している。多くの人々にとって興味があるのは大都市圏にある巨大ターミナルの動向だろう。JR東日本は「各駅の乗車人員」(https://www.jreast.co.jp/passenger)と詳細なデータを発表していて、最新版となる2020(令和2)年度の数値がこの夏に発表となっている。そこから何が読み取れるか。鉄道ジャーナリストの梅原淳氏がレポートする。
JR東日本は乗車人員という名目、つまりその駅から乗った人数を公表している。...
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「今日は花火大会を見て行くぞ。俺が先発で運転していくからな」
現在は写真家・ライターとして活躍する元新幹線運転士のにわあつしさんは、高らかに宣言する先輩に、とっさに聞き返したといいます。
「はあ、花火大会は大阪に着いてからですか?」
「大阪に着いたら終わってるよ! 熱海だよ」
昭和50年代の東京駅。新大阪に向けて出発する、ひかり181号、0系運転台での、運転士ふたりの会話です。
先輩はその言葉通り、熱海まで速度制限ぎりぎりの速度で飛ばすと、こだま号の熱海停車と同じように速度を調整して、ブレーキをかけたそうです。...
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