渋野日向子が優勝を果たした「スタンレーレディス」 テレビ生中継がなかった背景に女子プロゴルフ協会の思惑

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テレビ中継をなくした協会の思惑

 そのプレーオフだが、これまた魅力的な4人が名乗りを上げた。まず、アマの佐藤は、勝てば史上8人目のアマV達成。この日最少スコア65でジャンプアップしてきた木村彩子(25)も初優勝を目指す。そこにペ・ソンウ(27)が駆け込み、日韓対決の様相も加わった。

 結局、プレーオフ1ホール目は唯一人バーディーを獲れなかった木村が脱落。2ホール目は三つ巴のバーディー対決を渋野が制して嬉し涙を流した。実に1年11カ月ぶりの勝利だった。

 さて、かくも白熱した一戦なのに、残念ながらテレビによる生中継は行われず。有料のネット生中継と、BS11、CSスカイAの録画でしか観戦できなかった。

「2019年まではテレビ東京系列が生中継していたんですけどね」

 とゴルフ記者が語る。

「女子プロゴルフ協会は今、各テレビ局が保持していた放映権を協会に帰属させようと躍起になっているんです。その放映権をDAZNに売れば莫大な収益が得られますから。テレ東が手を引いたのもその一環です」

 協会vs.テレビ局も白熱。

週刊新潮 2021年10月21日号掲載

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