「巨人V逸・大不振」の原因は、超・高額年俸への大ブーイングと超・特別待遇へのやっかみ

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シラける選手たち

 記者Bが続ける。

「原監督も中田の気ままでマイペースな点はよく理解しており、それでも自分の言うことなら聞くだろう、結果として生まれ変わることができるだろうと踏んでいたようです」

 しかし、その目論見通りには行かなかった。

「練習は全く熱心ではないし、万能感と言うんでしょうか自分は才能があるから努力しなくてもいいっていう空気がありありと出ていて……。中田の成績が伴っていれば周囲も黙っている他ないわけでしょうが、絶不調だけにシラけた感じでした。中田を激励しにミスター(長嶋茂雄終身名誉監督)が足を運んだり、阿部慎之助の背番号10を受け継いでいたりと何かと特別待遇されているところも周りには不評でした」

 そのようなチームプレーにはマイナスでしかない周囲のやっかみやディスる声は、菅野智之にも向かっていたと言う。

 記者Cによると、

「菅野は自他ともに認める絶対的なエースで、自分以外の投手が出てこないと3連覇・日本一はおぼつかないと公言してきました。それでMLBへの移籍を画策したもののコロナの影響もあって、求める条件で手を上げる球団はなく今季1年契約で年俸は10億円とも言われています」

“早くポスティング行って”

 しかし、今季は数字だけ見れば、5勝7敗と全く振るわない。ここ最近はクオリティスタート(QS=6回を3失点以内)を継続できているとはいえ、いかんせん故障による戦線離脱が重なり過ぎた。

「それだけお金もらっていてその程度の活躍なのかという声は根強いですね。もちろん実働8年で100勝を超えていて防御率も2点台で、アレコレ言わせないだけの実績は積み上がっているわけですが、いくら金満球団とはいえ予算はあるし、菅野1人がこれだけもらっていると他にしわ寄せが来るのは間違いない。“早くポスティング行って若手にチャンスを”といったブーイングも聞こえてきますね」(先の記者C)

 CSからの下克上を果たすことだけが雑音を封印する手立てのはずだが、肝心のチームワークに亀裂が入ったままでは勝利はおぼつかないのもまた自明のことだろう。

デイリー新潮取材班

2021年10月23日掲載

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