中京テレビ、アナウンサー「お誕生日会」でコロナ感染者続出 会社の対応に社員から疑問の声

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 テレビ朝日・五輪担当スタッフのカラオケ店での転落事故や、日本テレビ関係者による豊洲のバーベキューなどテレビ局関係者の新型コロナ対策の甘さに、視聴者からは呆れ声が上がっている。今回、日本テレビ系列で名古屋市に本社を置く中京テレビ放送でも、社員が飲み会を開き、社内に多数の陽性者を出したことが発覚した。中京テレビは、経緯の公表はおろか社員への説明も不十分で、隠蔽とも取れる対応に社内からは不満の声が上がっている。

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 問題の飲み会が開かれたのは、7月12日のことだった。その時期の愛知県の感染者数は、66人(9日)、64人(10日)、39人(11日)で、連日1000人超の感染者が出ている現在とは感染への危機感が全く異なっていただろう。さらに、名古屋市が対象地域となっていた「まん延防止等重点措置」が前日に解除されたまさにそのタイミングだった。

「まん防が明けた12日に、入社2年目の社員の男女7人が集まって、宅飲みをしたらしいです。メンバーのうち、2人の誕生日を祝う誕生日会の名目だったそうで、飲み会は23時頃まで3時間ほど続いたといいます」(中京テレビの関係者)

 当時、愛知県ではまん延防止等重点措置に代わって、県独自の「厳重警戒措置」が出され、21時以降の外出自粛や5人以上の会食の自粛が呼び掛けられていた。とはいえ、“飲み会くらいなら”と気が緩むのも無理はないだろう。問題はその後だった。

「16日になって、誕生日会に参加していた営業部の社員の新型コロナ感染が判明しました。19日には、更にもう1人の参加者の感染が判明。20日、22日にはアナウンス部の男性アナと女性アナも感染していることが分かったのです。2人とも情報番組の中継などを担当しており、女性アナは全国放送の番組でナレーションを務めるなど活躍しています」(同)

ベテランアナも感染

 誕生日会から10日の間に、参加者7名のうち4名が新型コロナに感染。この誕生日会が原因で感染が広がったと考えるのが自然だろう。

「社内で一気に感染者が出たので、会社は感染者に思い当たる感染経路について聞き取りを行いました。しかし、誕生日会のことは誰も口を割らず、『なぜ感染したのか分からない』と言い張ったのです。皆で口裏を合わせていたのかもしれません」(同)

 感染はそれだけで収まらなかった。25日には、中京テレビの看板アナウンサーの恩田千佐子アナ(53)の感染が判明。恩田アナは、平日夕方放送の情報番組「キャッチ!」のメインキャスターを長年務めているのだが、26日からは新型コロナ感染を理由に出演を休止した。さらに同日、岡田健太郎アナ(24)の感染も分かった。

「恩田アナは、人一倍感染対策に気を付けていらっしゃいました。飲み会に参加したアナウンサー2人もそのことは知っていたはずですが、営業部の社員の感染が判明した後も、自分たちが濃厚接触者に当たる可能性を隠して出勤を続け、結果的に恩田さん始めアナウンサー部に感染を広げてしまったのです。8月に入ってから、さすがに隠してはいられないと思ったのか、誕生日会を開いたことを会社に明かし、今回の問題が発覚しました」(同)

処分はなし

 8月6日に恩田アナが「キャッチ!」に復帰したが、感染の経緯について視聴者に説明することはなく、中京テレビも今回の飲み会問題について未だに公表をしていない。社員に対する説明も十分ではないという。

 別の中京テレビ関係者によると、

「今回の件は、社内でも一部の社員にしか説明されていませんし、公表するつもりもないようです。飲み会の参加者に対しても処分はなく、これまで通り出勤を続けています。最近になって、様々なテレビ局が飲み会問題で視聴者から追及を受けています。中京テレビは、社員が飲み会をしただけでなく、視聴者に感染予防を呼び掛ける立場であるアナウンサーが嘘をついて社内に感染を広げたのです。それにもかかわらず、何事もなかったかのようにこのまま放送を続けるのかと、会社対して疑問を持つ社員は多いです」

 中京テレビに事実関係を確認すると、

「中京テレビとしてのコメントは差し控えさせて頂きます」(経営企画局)との回答だった。

デイリー新潮取材班

2021年9月3日掲載