「めざまし8」が関西で驚異の視聴率 スマートな関東人「谷原章介」が好かれる理由

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谷原が関西で人気なわけ

「実は16日、NHKでは朝ドラの後が高校野球の生中継だったので『あさイチ』もなく、同様に関西地区ではテレ朝系の『羽鳥慎一モーニングショー』(ABCテレビ)ではなく高校野球中継というラッキーが重なったことも要因のひとつでしょう。それでも同時間帯の日テレ系『スッキリ』(読売テレビ)の7.9%、TBS系『ラヴィット!』(MBS毎日放送)の3.6%をはるかに凌ぐ14.4%の説明はつきません。しかも『めざまし8』の翌17日は12.6%、18日は10.7%とやや下がったものの二桁をキープしました。18日は甲子園が雨天中止のため『モーニングショー』が放送されたためと考えられます。2ポイント程度しか落ちなかったのは、スマートな関東人の羽鳥アナ(埼玉出身の横浜育ち)が関西では人気がないためと考えられます」

 谷原だって、スマートな関東人だが?

「しかも谷原さんの場合、好物は関西人の嫌う納豆で、好きな球団は広島カープ、関西人に好かれる要素は皆無と言っていいでしょう。『めざまし8』で谷原と一緒にMCを務める永島優美アナは神戸出身ですが、それが理由とは考えにくい。やはり谷原人気だとしか思えません。人気が出た理由は、ひとつだけ考えられます」

 一体何があったのか?

「実は、昔から関西人は“大阪発の全国放送”が大好きで、その主役はヒーローと言っていい存在です。今年放送50年を迎える桂三枝(現・文枝)の『新婚さんいらっしゃい!』(ABCテレビ)、やすしきよしの『プロポーズ大作戦』(同)にはじまり、全国放送の司会はその後も、島田紳助、明石家さんま、ダウンタウンと大物芸人に決まっていました。例外だったのが『パネルクイズ アタック25』(同)の児玉清さんでした」

 彼は東京生まれの東京育ち、しかも役者だ。

「関西には縁もゆかりもありません。それでも関西人は、日曜昼下がりの小さな番組と、その司会を30年以上続けた児玉さんを、愛して止まなかった。児玉さんが亡くなり、後を引き継いだのが谷原さんです。そして『アタック25』は7月2日に、9月で番組を終了することが発表されました。『めざまし8』の人気急騰は、『アタック25』の後継者である谷原への判官贔屓、そして来たる『アタック25』ロスへの思いではないか……」

 そんなことがあるのだろうか。

「地元出身でなくても、一度関西で人気が出れば、関西人は義理堅いんです。古くは『てなもんや三度笠』(ABCテレビ)で“非常にキビシ~ッ!!”の流行語を生み人気を博した財津一郎。彼は熊本出身ながら東京のエノケン(榎本健一)の学校で演技を学んだ人ですが、いまだに♪ピアノ売ってちょーだいと関西発のCMで人気です。そもそも『てなもんや』で主演した藤田まことも東京生まれ。また、『探偵!ナイトスクープ』で、長年“秘書”を務めた岡部まりは長崎出身ですが、番組で人気になり、参院選には大阪選挙区で立候補したほど。他にも東京出身ですが関西ローカルに縁がある水野真紀は、MBSでグルメ番組『水野真紀の魔法のレストラン』を20年以上続けています。もっとも彼女の場合、夫の後藤田正純代議士の地盤、徳島でも見ることができるからかもしれませんけど……」

デイリー新潮取材班

2021年8月26日掲載

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