テレビ局でもコロナ感染者が急増中……経費節減の煽りで密状態になるワケ

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コロナと経費削減の狭間で

 テレ朝ばかりではない。

「放送事業は赤字に転落し、今や本業は不動産屋などと言われるTBSも、本社社屋の“ビッグハット”でコロナ感染者が増えているそうです。やはりテレ朝と同じように共用スペースを作り、誰でもフロアを自由に使えるようにしたために、感染者が出ているそうです」

 テレビ局には社員以外にも、タレントや関係者など様々な人が出入りする。どんなに入り口で体温検査や消毒をしても、感染リスクを抑えることは難しいという。

「厳しいのは日本テレビですね。昨年に続き『24時間テレビ』を無観客で開催するため、コロナ感染リスクの防御策を強化しています」

 史上初の無観客となった昨年は、スタッフ400名以上にPCR検査を実施し、産業医を常駐させるといった対策を取ったことはデイリー新潮も報じた。

「今年はさらに外部との接触を断つようにしています。タレントのマネージャーですら入館できない状態が続いています」

 日テレは自社に共用スペースを作って社員を戻し、空いたスペースをテナント貸しするという考えはないらしい。その点はフジテレビも同様というのだが、

「フジの場合は、共用スペースを作らないのではなく、作れないそうです。フジは今年度の番組制作費が大幅に削減しました。その煽りを受けて、デスクの引っ越し代が出せなくなった。社内のデスクを引っ越すだけでも意外にお金がかかりますからね。さらにフジは、ゴミの回収まで減らしているそうです。そのためなのか、あるいは気のせいなのか、最近、社屋で異臭がするそうです」

デイリー新潮取材班

2021年8月3日掲載

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