バド「桃田賢斗」が初戦登場 「闇カジノ」「夜這い騒動」「交通事故」を乗り越え、金メダルへ

スポーツ

  • ブックマーク

Advertisement

トレセンで起きた“夜這い”事件

 だが、この最中、再び女性絡みのスキャンダルが発覚する。今度は何かというと、

「18年5月にナショナルトレーニングセンターで強化合宿を行なっていた際、女子選手が桃田の部屋に“夜這い”していたことがバレてしまったのです」(NTT東日本関係者)

 お相手は、こちらも今大会の女子ダブルスでメダルに期待がかかる「フクヒロ」ペアの福島由紀(28)。両人とも独身なのだから構わないのではと思うかもしれないが、

「タイミングが悪かった。二人が桃田の部屋で一夜を過ごした日の翌朝に『日本アンチ・ドーピング機構』による抜き打ち検査があったのです。早朝6時、検査員が福島を訪ねたものの部屋にいなかったため、“事件に巻き込まれたのではないか”と、朝から警備室の防犯カメラを総チェックする大騒動になった」(同)

 この騒ぎを18年10月に「週刊新潮」が報じると、税金で建設された”トレセン内で逢引するなんてけしからん”という声が沸き起こった。だが、詰まるところは若気の至り。厳重注意で済まされたが、それから1年後の20年1月、今度はとんでもない事故に巻き込まれてしまう。

交通事故で大怪我

 マレーシア遠征からの帰り、クアラルンプール国際空港に移動中、桃田が乗っていた車が前方のトラックに衝突。全身打撲と顔面挫傷の大ケガを負ってしまったのだ。まだ東京五輪の延期が決まっていない時期だった。

「運転していたドライバーが死亡するほどの大事故でした。帰国後、右眼窩底骨折と診断され、緊急手術。事故直後は『シャトルが二重に見える』と訴えていましたが、懸命なリハビリを経て、昨年12月に全日本総合選手権に出場し、復帰戦で見事優勝を果たした。それから現在に至るまで、世界ランキング1位をキープしています」(前出・協会関係者)

 気になるのは、怪我の後遺症だが、

「ほぼ克服しているようです。コロナで1年、五輪が延期になったことが幸いした。本人も『出るからには金メダルを取りたい』と公言しています」(同)

 幾多の困難を乗り越え、いよいよ夢舞台に立つ桃田に注目したい。

デイリー新潮取材班

2021年7月25日掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。