大越キャスターが語る「報ステキャスター就任」 富川アナの立場はどうなる?

エンタメ 週刊新潮 2021年7月22日号掲載

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「間違いなく脅威」、「まさか『報ステ』とは……」、「選挙特番に間に合うかも」。民放ニュース番組のスタッフの間では、嘆息混じりにそんな声が飛び交っている。NHKのキャスターから、テレ朝の“夜の顔”に転じる大越健介氏(59)が、本誌(「週刊新潮」)だけに抱負を明かした。

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 メインキャスター就任が決まった直後、大越氏に新天地となる「報道ステーション」の印象を尋ねると、

「ハハハッ。自分はこれからそこで働く人間ですからね。これまでどう見ていたかをお話しするのはご勘弁頂ければ。今後の方針についても、まだ大それたことは考えておりません」

 淡々と返答する大越氏とは対照的に、焦りの色を隠せないのは民放幹部だ。

「NHK出身のキャスターでは最後の大物。タイプは違えども池上彰さんに匹敵する知名度と人気を誇っている。テレ朝にすればこれ以上ないテコ入れです」

 政治部の経世会担当などを務め、ワシントン支局長を経て2010年から「ニュースウオッチ9」のメインキャスターを務めた大越氏。6月30日付でNHKを退職した後、まもなく、「報ステ」のメインキャスター就任が発表された。

「コロナ禍もあって、最近のニュース番組は堅い話題が中心です。その点、NHK出身の大越さんは抜群の安定感がある。また、メインキャスターに就任する10月上旬は、目下、取り沙汰されている解散総選挙のタイミングと重なります。大越さんは政治取材にも強いので、テレ朝の選挙特番『選挙ステーション』に登場すれば視聴率争いでも他局をリードできる」(同)

大谷翔平にも

 さらに、東大野球部のエースで鳴らし、「サンデースポーツ」でキャスターを務めた経験が大きいという。

「18年には『NHKスペシャル』でトミー・ジョン手術直後の大谷翔平選手にもインタビューしています。大谷選手がメジャーでMVPに輝き、その独占インタビューに成功したら他局はお手上げですよ」(同)

 他方、テレ朝関係者は、

「富川悠太がコロナ感染から復帰して以降、月~水曜は小木逸平と徳永有美、木・金曜は富川がメインを担当する2班体制が続いています。ただ、大越さんが月~木曜にメインを張ると、富川の出番はなくなりそう。さすがに現場リポーターに戻ることはないと思いますが……。最近のテレ朝は若年層を取り込むため、見た目重視な傾向がある。大越さんのパートナーには徳永や、フリーに転身した宇賀なつみを呼び戻すという話も浮上しています」

 現場の混乱はともあれ、大越氏はこう続ける。

「第二の人生というほど、おおげさな断絶も感じていませんし、いままで通りの姿勢でやっていきたいと思っています。日々のニュースに神経を研ぎ澄まして取材を深め、できるだけ平易な言葉でお伝えする。そこに尽きると思います」

 とはいえ、民放は数字が全ての非情な世界。生き残るのはどの“顔”か――。

ワイド特集「出番ですよ」より