西武のツイッター騒動、当事者は誰? 新加入のダーモディがLGBT差別発言をツイート

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〈このたび、当球団選手の個人ツイッターにおいて、不適切な表現がございました〉

 6月27日、西武ライオンズが公式サイト上にこんな謝罪文を掲載した。

〈投稿後、当該選手も適切ではない表現であったと反省し、投稿を削除いたしました〉

 と続くが、いったいどの選手がどんな投稿をしたのかは伏せられ、球団広報に問い合わせても「公表していない」とのことだった。

 伏せられれば余計に知りたくなるのが人情。そこで、スポーツ紙デスクに訊くと、

「今季新加入したマット・ダーモディ投手(31)が、LGBTへの差別的ととれる発言をツイートしたのです」

 保守色の強いアメリカ中西部出身のダーモディは、トロント・ブルージェイズやシカゴ・カブスに在籍するも、メジャー通算登板はわずか29試合で、バリバリのメジャーリーガーとは程遠い。コロナのため来日が4月にずれ込み、5月3日に1軍デビューした。

 そんな彼が投稿し後に削除した英文を翻訳すると、

〈ホモセクシャルは神の国を受け継げない。彼らは地獄に行く。これは私の意見ではなく真実だ。「コリント人への第一の手紙第6章9節」を読むべし(略)〉

 ちなみに、新約聖書の当該箇所を繙(ひもと)くと、神の国を受け継げない悪しき者として〈男色をする者〉とある。

「“差別というより思想信条を吐露しただけ”“雇い主が信教の自由を制限していいのか”など擁護の声もありますが……。実はメジャーでもままある事で、戒告か1、2試合出場停止になる案件です」(先のデスク)

週刊新潮 2021年7月8日号掲載

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