米国「UFO機密文書」公開の陰で、日本初の「UFO研究所」が福島市飯野町にオープン

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 6月25日、アメリカ国防総省はUFO調査に関する報告書を議会に提出した。この調査の責任者だった人物が、テレビ番組で「UFOは実在する」と明言したこともあり、報告書には世界中から大きな注目が集まった。まさにそんなタイミングで、日本では国内初となる「UFO研究所」が福島県にオープン。ただし、どんな研究所なのかは、未確認……。

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 国防総省が提出した全9ページの報告書は、主に米軍から2004年以降に報告があった未確認飛行物体(UFO)に関する144の事例を分析したものだった。そのうち、「しぼんだ大きな気球」だった1事例を除き、143事例は「実態を解明できない」としている。つまり、宇宙人の乗り物かどうかは明言されていないものの、UFOに関するあらゆる可能性を認めたということである。

 そんな折も折、報告書提出の前日には、遠く離れた日本で「国際未確認飛行物体研究所(通称・UFO研究所)」なる施設が福島県福島市飯野町にオープンした。

「ムー」編集長が所長就任

「UFO研究所」は、「UFOの日」である6月24日、福島県福島市飯野町にある「UFOふれあい館」に併設する形でオープンした。

 初代研究所所長には、創刊40周年を超えるミステリー雑誌『ムー』(ワン・パブリッシング刊)の編集長・三上丈晴氏が就任。開所式の挨拶で、三上氏はこう呼びかけた。

「『UFO研究所』では、UFOの存在を主張して、色んな情報を集めます。みなさんもUFOを目撃したり、それをスマホで撮影したら、是非情報を寄せて頂ければと思います」

 果たして日本の「UFO研究所」は、米国のような成果を導き出すことができるのだろうか。三上氏に聞いた。

三上:まず、今回の米国の発表は、航空現象としてペンタゴンが認めたということが大きいのです。主に海軍の映像ですが、公的機関の撮影なのでフェイクではなく、資料的価値が非常に高い。もちろん、UFOが異星人の乗り物と認められたわけではありませんが、UFOの存在に目を向けられたことは画期的なことだと思います。我々も、UFOへの関心を高めるようなきっかけづくり、啓蒙活動ができれば良いと考えています。

――具体的には? 

三上:うーん、目撃情報などをお寄せいただいて、観測会や講演会などもゆくゆくはしたいとは思います。情報が集まれば、『ムー』も反映したいと考えています。ただ、確かに私は「UFO研究所」初代所長を仰せつかったわけですが、名誉職みたいなものですからね。研究員も常駐しているわけではないし……。もともと飯野町はUFOの目撃情報が多く、UFO研究家の荒井欣一先生の所蔵資料が寄贈されている「UFOふれあい館」が設立され、来年30周年という記念の年でもありますからね。町おこしの一環と考えてもらって良いと思います。

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