松本人志“コア視聴率発言”の波紋 量産「クイズ番組」と頭が痛い「ワイドショー」

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視聴者の怒りも想定内!?

 その一方で、終了するクイズ番組もある。「パネルクイズ アタック25」(ABCテレビ制作・テレビ朝日系列・日・13:25)が9月末終了の方向で調整されていると報じられたのは記憶に新しい。

「『アタック25』は学問上の知識を問う出題が多く、正統派の演出もあって、高齢者が喜ぶ番組でした。若い視聴者が離れてしまったことが、番組終了の一因だと思います。コア視聴率の獲得を目的にしたクイズ番組は、ゲーム性が強いことが特徴です。知識を必要としないパズル性の強い問題にしたり、流行など情報をベースにした問題にしたり、小学生でも解ける問題にしたりします」(同・スタッフ)

 だが、最も重要な要素はMCだという。「10代から40代までが興味を持つ芸能人」をキャスティングしなければならないわけだ。

「難点は、似たり寄ったりのクイズ番組が乱立することです。さすがにパクることだけはしないよう注意していますが、ある程度、似てしまうことは想定内です。新たな切り口を模索したり、企画案を募集したりしていますが、なかなかうまくいかないのが現状です」(同・スタッフ)

MCの共通点

 現在、放送されている主なクイズ番組を並べてみても、「似た番組ばかり」という傾向は浮かび上がる。表にまとめてみたので、ご覧いただきたい。

 14のクイズ番組でMCは21人。うち15人がお笑い芸人で、その割合は71.4%にも達する。「10代から40代」に好感を持たれるのは芸人ということなのだろう。

 MC21人の平均年齢も49・5歳。これも「10代から40代」に関心を持たれる年齢層だと考えられる。若いサブMCは特に女性の局アナでまかなっているようだ。

 また出題される内容も、正統的な知識を問うものは「日立 世界・ふしぎ発見!」と「パネルクイズ アタック25」だけと言っていいだろう。

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