給付金詐欺で逮捕された「経産省キャリア2人組」の際立つ悪質さ 余罪があるとの声も

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堅実な人が詐欺

「確定申告や売上台帳を偽造すればできる持続化給付金詐欺に比べると、家賃支援給付金詐欺は賃貸借契約書も偽造しなければならず、難易度が高い。ですから2人のキャリアは、詐欺がバレないように上手く工作したのでしょう。豪遊などしなかったら、発覚しなかったかもしれません。そのまま出世して、国の舵取りを行うようになったらと思うと、ゾッとしますね」(同)

「給付金詐欺の特徴は、半グレだけでなく一般人が詐欺に染まっていることです。特に持続化給付金詐欺では、一般人が多かった。沖縄タイムスの記者が摘発され、世間を驚かせました。さらに国税庁OB、国立印刷局職員、市役所の職員など、世間では堅実と言われる仕事に就いている人たちが詐欺を行っているのです。確定申告や売上台帳などの知識があれば、簡単にできるからです」(同)

 今回の2人は、将来の国を背負って立つエリート中のエリートだ。

 さて、2人の処分はどうなるのか。

「警察の捜査が一段落し、事件の全容が解明してから処分する予定です。桜井容疑者は家賃50万円のマンションに住んでいると報道されていますが、それだと550万円の給付を受けてもすぐになくなってしまう。余罪がある可能性もありますね」(先の経産省担当者)

デイリー新潮取材班

2021年7月1日掲載

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