大谷翔平に続くのは…“二刀流”の可能性を秘めたアマ球界の逸材を探る!

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 今年の野球界で最大の話題と言えば、大谷翔平(エンゼルス)の活躍であることは間違いない。昨年は渡米後最低の成績に終わったが、今年は本格的に投手に復帰すると野手としても開幕からホームランを量産。低迷するチームにあって二刀流で獅子奮迅の活躍を見せている。現在の調子を維持することができれば、シーズンMVP獲得の可能性も十分に考えられるだろう。

 そして、大谷の活躍で期待できるのが、後を追って二刀流に挑戦する選手が出現することだ。アマチュア時代には投打にわたって高い能力を見せていた選手は、プロではどちらかに絞るというのがこれまでの常識だが、大谷の活躍に触発されてどちらも継続するという選択をするケースが出てきてもおかしくない。そこで、今回は大谷に続く可能性を秘めたアマチュア選手をピックアップして紹介したい。

5試合に先発して3勝、防御率0点台

 まず、筆頭と言えるのが矢澤宏太(日本体育大3年)だ。藤嶺藤沢高時代から140キロ台のスピードを誇る本格派サウスポーとして評判の選手で、高校3年時にもプロ志望届を提出しているが、上背の無さもあってプロからの評価はそこまで高くなく指名されることはなかった。

 大学進学後は1年秋から外野のレギュラーをつかみ、そのシーズンで投手としても2試合に登板。シーズン終了後には大学日本代表候補にも選出されている。

 二刀流が本格化してきたのはこの春からだ。日本体育大の所属している首都大学リーグはDH制を採用しているが、開幕戦で矢澤は「3番、投手」で先発。試合には敗れたものの、7回を2失点と好投し、8回からはライトの守備にもついている。

 その後も先発登板する時には打席にも入り、翌日にはDHで野手として出場するという起用法を継続された。第2週の帝京大とのカードでは、第1戦で7回を投げて13奪三振、無失点の好投で勝ち投手となり、翌日にはサヨナラホームランを放つという大谷を彷彿とさせる活躍でチームを連勝に導いた。

 前述した通り上背はないものの、バランスの良いフォームから投げ込むストレートはコンスタントに145キロを超え、打者の手元で鋭く変化する縦、横2種類のスライダーも一級品。本格的に先発に定着したのはこの春からだが、5試合に先発して3勝、防御率0点台と安定感は申し分ない。

 野手としても全身をしなやかに使ったフルスイングは迫力十分で、1年秋と3年春に2本ずつのホームランを放つなど、長打力も大学球界ではトップクラスのものがある。

 また、1年秋に参加した大学日本代表候補合宿での50メートル走の計測では現在プロでもそのスピードを発揮している並木秀尊(ヤクルト)と五十幡亮汰(日本ハム)に次ぐ全体で3番目のタイムをマークしており、脚力もかなりのレベルだ。

 173cm、70kgというプロフィールを見ると、ただ器用なだけの選手をイメージするかもしれないが、投手としても野手としてもそんな体に似つかわしくないだけのスケールの大きさを備えた選手である。来年のドラフトでは当然大きく騒がれる存在となるが、“二刀流論争”が再び巻き起こる可能性は極めて高いだろう。

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